空飛ぶ車が輸入博に登場、空飛ぶタクシーも実現か?―中国メディア

Record China / 2019年11月12日 19時40分

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「地面を走ることも、空を飛ぶこともできて、渋滞の心配はなく、道が混んできたら空を飛べばいい」。これはネットユーザーが発表したクールな「夢の交通手段」だ。この夢は第2回中国国際輸入博覧会でほぼ現実のものになった。

「地面を走ることも、空を飛ぶこともできて、渋滞の心配はなく、道が混んできたら空を飛べばいい」。これはネットユーザーが発表したクールな「夢の交通手段」だ。科技日報が伝えた。

この夢は第2回中国国際輸入博覧会でほぼ現実のものになった。スロバキアのメーカーが開発した自動車と航空機の2つの機能を備えた次世代の「空飛ぶ車」は、多くの来場者の注目を集め、まもなく空を飛べるようになるのではないかとの期待が高まった。

未来の交通シーンにおける競争は空で展開される見込みだ。それでは人々の夢を乗せる空飛ぶ車はいつ現実のものになるのだろうか。

実際にここ数年、アメリカ航空宇宙局(NASA)、ボーイング、エアバス、ダイムラー、グーグル、騰訊(テンセント)、ウーバーなど、有名な航空、自動車、インターネット分野の機関・企業が空飛ぶ車に注目してきた。世界にはすでに空飛ぶ車の研究開発に直接的・間接的に投資するグループが20以上あり、総投資額は20億ドルを超えた。

中国の浙江吉利持ち株集団有限公司も空飛ぶ車に注目する。2017年末に米国の空陸両用航空機を手がけるテラフージア・トランジションを買収し、企業名を「太力飛行汽車」とした。資料によると、次世代の空飛ぶ車「TransiTIon」は、非常に印象的な外観で、丸みを帯びた先頭のフェイス部分と流線型のボディーは、飛行中に受ける抵抗を最大限軽減できる。飛行時の最高時速185キロメートル、航続距離は800キロメートルで、都市間交通の距離は完全にクリアしており、交通渋滞を気にすることなく、飛びたいときに飛び、時間にも場所にも縛られないという。

英国の航空機メーカーVRCOとダービー大学もコンピュータープログラムで制御する空飛ぶ車「NeoXCraft」を共同開発中だ。20年の完成を予定しており、すでに100台を受注した。NeoXCraftは高効率プロペラ4枚を搭載し、最高時速は320キロメートルに達する。プロペラは折りたたんで陸路走行時のタイヤにもなる。自動化ソフトも採用され、自動運転を実現するという。

NASAも18年から米ウーバーと協力し、都市空中交通のコンセプトと技術を模索しており、人口が密集する都市に安全で効率的な空の交通システムを構築することを考えている。日本政府も専門の諮問委員会の設立を計画し、必要な標準の検討と制定を進め、20年までに自動運転の空飛ぶ車を実際に稼働させる計画だ。

大手航空会社からネット大手まで、自動車メーカーからベンチャー企業まで、そろって空飛ぶ車のために力を注いでいる。それぞれに十分な理論と現実的ニーズの裏づけがある。——統計によると、19年末現在、世界の自動車保有台数は10億台に達し、その大部分が大都市に集中しているため、大都市の交通渋滞は世界的な難題だ。スマートシティー、スマートモビリティー、スマートカーは未来の交通に対する人々のニーズをよりよく満足させるとみられる。

英会計事務所デロイトトウシュトーマツはさきに発表した報告書「移動の未来―空飛ぶ車」の中で、40年には、米国だけで「空飛ぶタクシー」の市場規模は170億ドルに達すると予測する。

中国自動車工程学会の付于武(フー・ユーウー)名誉理事長は、「産業変革と技術革命が訪れた時、空飛ぶ車というコンセプトがますます人気になるのは、非常に面白いことだ。技術という観点、グローバルイノベーション能力という点から考えると、空飛ぶ車の開発は遠からず完了する。しかしこの業態が順調にいくかどうかのカギは、新しい標準と空中での秩序をどのように構築して、空飛ぶ車の安全性、環境性能、秩序を実現するかにある」と述べた。

重慶交通大学の公共交通専門家で全国公共交通学科の首席科学伝達専門家である王健(ワン・ジエン)氏は、「空飛ぶ車は大衆的な交通手段として、2つの問題に直面する。まず商用の航空路が設定されており、航行できる空域容量はそれほど大きくなく、空域の開発にも限界があることだ。駐機施設のニーズも空飛ぶ車の発展が抱える主な問題だ。騒音、航続距離、安全などの問題も解決が必要で、コストも空飛ぶ車が市場化できるかどうかを決定する制約要因になる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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