日本の最南端・沖ノ鳥島は「岩」と主張、中国、EEZ否定し海洋調査船また派遣

Record China / 2020年7月25日 9時0分

写真

日本の最南端・沖ノ鳥島周辺のEEZ内で、中国の海洋調査船が7月中旬、無断で調査活動を行った。日本の抗議に対し、中国側はEEZの基点となる島ではなく、「岩」との主張を繰り返した。写真は中国の海洋調査船。

日本の最南端・沖ノ鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船が9~18日の間、無断で調査活動を行った。中国は昨年3月、一昨年12月などにも調査船を派遣している。日本の抗議に対し、中国側は「沖ノ鳥島はEEZの基点となる島ではなく岩」との主張を繰り返した。

沖ノ鳥島は東京から約1700キロ、小笠原諸島父島からでも約900キロ離れた太平洋上に位置する無人島。東西に約4.5キロ、南北に約1.7キロ、周囲11キロの卓礁で、日本の国土面積(約38万平方キロ)を上回る約40万平方キロのEEZがある。波の浸食で水没する恐れがあり、周囲にコンクリートの保護壁が設けられている。

海上保安庁によると、沖ノ鳥島沖での調査を続けたのは中国の海洋調査船「大洋」。海保の巡視船が9日に確認して以降、15日を除き、18日午後5時すぎにEEZ外に出るまで島の北北西約310キロの場所で海中にワイヤのようなものを下ろし、その後も移動しながら機器を海中に出し入れする作業などをしたという。周辺海域における日本の同意がない外国の調査としては過去10年で最長だった。

菅義偉官房長官は17日の記者会見で「科学的調査を実施しているのであれば即時に中止すべきだ。緊張感を持って関係省庁で連携し、毅然(きぜん)とした対応で臨んでいきたい」と言及し、外交ルートで中国側に抗議していることを明らかにした。菅長官は20日の記者会見でも「沖ノ鳥島は国連海洋法条約上の島だと考えており、周辺海域にEEZなどを設定している」と指摘。「中国にはわが国の立場を説明している」と強調した。

これに対し、中国外交部の華春瑩報道官は17日の記者会見で、中国の海洋調査船の活動を確認した上、沖ノ鳥島が「国連海洋法条約上、岩礁であり島ではない」として、周辺調査に「日本側の許可を得る必要はない」と反論した。華報道官は沖ノ鳥島に関し、「EEZや大陸棚を有することはできず、日本の一方的主張は法的根拠がない」と従来の中国側の見解を改めて述べた。

沖縄県・尖閣諸島(中国名・魚釣島)周辺の接続水域などでも中国海警局の公船による連続航行日数が長期化。政府・与党内には中国側が沖ノ鳥島と尖閣諸島での動きを連動させて海洋進出を強めているとの見方がある。沖ノ鳥島の事態を受け、自民党は21日の領土に関する特別委員会(委員長・新藤義孝元総務相)などの合同会議で、拿捕(だほ)など取り締まりが可能になる法整備を検討する方針で一致。周辺での日本側の活動を増やすよう政府に求めた。(編集/日向)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング