韓国・文在寅大統領がこだわる朝鮮戦争の「終戦宣言」、「魔法のつえではない」と主要紙

Record China / 2020年10月24日 11時20分

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韓国・文在寅大統領がこだわる朝鮮戦争の「終戦宣言」について、主要紙は「この地に平和をもたらす『魔法のつえ』ではない」などと非難した。写真は韓国の戦争記念館。

韓国・文在寅大統領は先月の国連総会演説で、「韓(朝鮮)半島平和の始まりは終戦宣言」と訴え、米国と北朝鮮に朝鮮戦争の終戦宣言を改めて提案した。文大統領がこだわる「終戦宣言」について、朝鮮日報は「この地に平和をもたらす『魔法のつえ』ではない」などと非難した

同紙によると、国連総会演説の数日後、米韓の友好親善団体に向けた録画演説でも、文大統領は米国に終戦宣言を提案。韓国国内はもちろん、米国からも「適切ではない」との批判が相次いだ。しかし、青瓦台(韓国大統領府)は「指導者が平和について語ることが間違っているのか」「消耗的な議論だ」などと露骨に不快感をあらわにした。

朝鮮日報はコラムで文大統領が黄海で漂流中、北朝鮮に殺害された海洋水産部職員の息子が送った手紙への返事の中で「私も心が痛い」と伝えたことに言及。「北朝鮮に対して具体的な行動を取ることはなかった。たとえ国民が殺害された事件でも、それは終戦宣言に比べて重要度でははるかに劣るという印象を拭い去ることは難しかった」と述べた。  

コラムは「文大統領は盧武鉉政権当時、南北首脳会談の準備に当たりながら終戦宣言を推進した」とも回顧。「米国が同盟関係の弱体化を懸念したことで終戦宣言は白紙となった。それから13年が過ぎても、文大統領は今なお終戦宣言がこの地に平和をもたらす魔法のつえという執着から抜け出せていないようだ」と酷評した。

続いて「終戦宣言は『事実上の終戦』を『法的終戦』に転換する平和協定の前段階だ。北朝鮮が『制裁・コロナ・水害』という三重苦の中でも核開発を放棄しないことから、無理して終戦宣言を推進するのは時期尚早という警戒の声も根強い」と指摘。「戦争終結を理由に在韓米軍撤収あるいは国連軍司令部を閉鎖するよう求める声が強まれば、韓国の安全保障に大きな穴があく恐れも出てくる」と警鐘を鳴らした。

さらに「戦争が終結したとする相互の意思を言葉で確認する事実上の終戦宣言はこれまで何度も行われてきた。盧武鉉政権当時、韓国と北朝鮮は9・19共同声明(2005年)や南北首脳宣言文(07年)などを通じ、停戦体制を終わらせ、恒久的な平和体制を構築するため力を尽くすことを約束した」と説明。「一昨年シンガポールで行われた米朝首脳会談でも同じような合意が交わされたが、北朝鮮は今なお挑発を続け、核開発に力を入れているため、これらは全て紙くずになってしまった」と論難した。

そして「北朝鮮は韓国国民を火で焼いて殺害し、軍事パレードでは韓国向けの『新兵器4点セット』も公開した。それでも青瓦台と与党勢力は終戦宣言さえすれば北朝鮮の核問題とICBM(大陸間弾道弾)はなくなり、死んだ国民が生き返るかのように宣伝している」と主張。「いまだに自らの妄想から抜け出せていないようだ」と語気を強めた。(編集/日向)

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