中印国境での両軍衝突 中国が動画を初公開
Record China / 2021年2月20日 16時0分

中国の解放軍報は19日付で、2020年発生したインド軍との衝突で死亡した自国軍人4人を紹介する記事を発表した。犠牲者の実名が明らかにされたのは初めて。
中国共産党中央軍事委員会の機関紙である解放軍報は19日付で、2020年6月に発生したインド軍との衝突で死亡した自国軍人4人を紹介する記事を発表した。死亡した軍人の名を明らかにしたのは初めて。掲載には1面及び2面にかけて紙面を大きく割いた。他にも、同件を扱う記事や関連動画が発表されている。
記事の見出しは「英雄はカラコルムに屹立(きつりつ)する―新時代の国家国境防衛に近づく英雄将兵」。解放軍側が、同件で犠牲になった軍人の名を明らかにしたのは初めてとされる。なお、解法報は「インド」の国名を出さなかったが、犠牲者が出た地域を「中印国境地帯」などと紹介したメディアもある。
解放軍報は、衝突の発端を「外国軍がわが方との合意に公然と違反して、越境してテントを張った」と紹介。中国側は「祁発宝連隊長が話し合いに基づいて解決するとの誠意に基づき、数人の将兵だけを連れて川の水に腰までつかりながら歩いて交渉に赴いた」とした。
ただし、相手側は中国側の誠意を無視して、大量の兵力を潜ませて人数の多さで中国側を退却させようとしたという。記事によると相手側人数は中国の数倍であり、双方は鉄パイプやこん棒、石を使って戦った。祁連隊長は特に狙われて頭部に重傷を負った。中国側には動画撮影を行う軍人もいたという。
記事によれば、中国側は増援部隊が到着し、外国軍側を駆逐した。外国軍側は壊滅して軍の体を成さなくなり逃走した。死傷者が大量に取り残され「極めて深刻な代償を支払うことになった」という。中国側は陳紅軍中隊長と陳祥榕、肖思遠、王焯冉の兵士3人の計4人が犠牲になった。
記事は、祁連隊長には「国家国境防衛英雄連隊長」、死亡した陳中隊長には「国家国境防衛英雄」の栄誉称号が、兵士3人には殊勲を表彰する一等功が授与されたと紹介した。(翻訳・編集/如月隼人)
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