増える台湾ADIZ飛来、尖閣領海侵入は常態化、存在感誇示する中国の動きは軌を一に?

Record China / 2021年2月27日 14時30分

写真

台湾のADIZに飛来する中国軍機が増え続けている。中国公船による尖閣諸島の日本領海侵入も常態化。周辺国・地域に存在感を誇示する中国の動きは軌を一にしているかに見える。

台湾の防空識別圏(ADIZ)に飛来する中国軍機が増え続けている。中国軍機のADIZ入りは2月になって13回以上にもなる。中国海警局の公船による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領海侵入も常態化。周辺国・地域に存在感を誇示する中国の動きは軌を一にしているかに見える。

台湾・中央通信社によると、中国軍のJ16戦闘機4機、JH7戦闘爆撃機4機、Y9多用途輸送機1機の計9機が19日、台湾南西のADIZに進入。翌20日にもJ10戦闘機とJ16戦闘機が各2機、JH7戦闘爆撃機4機、H6K爆撃機2 機、Y8対潜哨戒機1機の延べ11機がやはり南西部のADIZに入った。

11機は1日の飛来機数としては2月に入って最多だった。台湾国防部は中国軍による海空合同軍事演習の一環と分析。「全行程の状況を把握している」としており、台湾空軍は哨戒機部隊を派遣したほか、無線での警告や地対空ミサイルによる監視、追跡などで対応したという。

中国共産党機関紙・人民日報の電子版によると、中国国防部の呉謙報道官は1月末の記者会見で「台湾地区は中国の領土の不可分の一部だ。台湾地区問題は中国の内政であり、いかなる外国の干渉も許さない」と強調。「中国人民解放軍が台湾海峡地域で実施した軍事活動は、現在の台湾海峡の安全保障情勢を念頭に置き、また国家主権・安全維持のために講じた必要な行動であり、外部勢力による干渉および『台湾独立』勢力による挑発に対する厳正な対応だ」と主張した。

一連の中国軍機の飛来は独立志向の台湾・蔡英文政権に圧力をかけると同時に、台湾の背後にいるとみる米国をけん制するのが狙いとみられる。

一方、中国海警局の武器使用規定を明文化した「海警法」が2月1日に施行された後、同局に所属する公船が尖閣諸島周辺の日本領海に侵入し、日本漁船に接近・追尾する件数が急増している。このうち1回は機関砲のようなものを搭載した公船が漁船を追尾する異例の事態となった。

海上保安庁によると、中国公船は1日以降、延べ6日領海に侵入した。漁船追尾は過去にも2013年に2件、14年に1件、19年に1件あったが、20年には8件に増加。今年は1月の1件と合わせ、2カ月足らずで4件と過去最多ペースとなった。

中国公船の動向には米国も大きな関心を寄せている。米国防総省のカービー報道官は23日、「米国は尖閣諸島における日本の主権を支持している」と改めて言明。「誤解や物理的損害につながる恐れがある。海警局の艦船を使った行動を停止するよう中国に求める」と述べた。(編集/日向)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング