1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

<世界半導体不足>自動車・電機産業を直撃=AI需要、米中対立背景―ファーウェイは制裁回避へ

Record China / 2021年9月20日 6時30分

写真

半導体の世界的な不足の影響が、自動車メーカーが減産を迫られるなど多くの製品に波及。「AI」「巣ごもり」需要が膨らんだほか、米中対立でサプライチェーンが混乱したことも影響している。

〝産業のコメ〟半導体の世界的な不足の影響が、自動車、エアコンなど多くの製品に波及している。コロナ感染を予防するためテレワークなど在宅勤務が増え、家電やパソコンなどの「AI」「巣ごもり」需要が膨らんだ。米中対立でサプライチェーンが混乱したことも影響している。

半導体商社によると、インターネットの通信量が拡大。データセンターの設備増強が相次いでおり、必要な半導体も不足している。「性能や種類に関係なく半導体は絶対量が足りない」という。半導体生産設備の早期の増強は困難視され、「在庫を増やしたくても増やせない」状態が続いているという。

  ◆日本国内新車販売、2カ月連続で減少

半導体の調達には完成品メーカー各社とも苦慮。自動車メーカーが減産を迫られるなど影響が広がっている。第5世代(5G)移動通信システムや人工知能(AI)などで利用が増加した上、新型コロナウイルス感染拡大を契機に、テレワークでのパソコン向けなども伸び、需給が逼迫している。

世界的な半導体の供給不足により8月の国内新車販売台数は前年同月比2・1%減の31万9697台で、2カ月連続のマイナスとなった。乗用車のブランド別では、スズキ、ホンダ、日産など5社が前年割れだった。マツダは7月に防府第1工場(山口県防府市)の稼働を止めたほか、8月にタイ工場を計10日間、メキシコ工場を計9日間、それぞれ稼働を停止した。トヨタも9月以降に半導体不足による生産調整が販売に影響したという。

21年の世界の車生産が半導体不足の影響で当初予想よりも700万~900万台減少すると予想されている。21年通年ではコロナ禍に見舞われた20年とほぼ同程度の約7400万台にとどまる見込みで、車載向け半導体の供給が安定するのは早くて22年後半と見られている。

電機メーカーにも同様の影響が出ている。カシオ計算機では電子ピアノの生産に影響が出ており。三菱電機は家庭用エアコン用半導体の確保に苦労している。パソコン大手のレノボ・ジャパンでは、注文通りに納品できない機種も出ているという。

  ◆今年の世界半導体需要、2割増の58兆円

世界半導体市場統計によると、今年の半導体市場は5272億ドル(約58兆円)に上り、前年比19.7%増という高い伸びとなる見込みだ。2022年も8.8%増と予測しており、需給の逼迫が解消するのは早くても来年になるとの見方が多い。半導体メーカーは設備増強に動くが、そのために必要な装置を、半導体不足で十分つくれないという悪循環に陥っている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング