大谷翔平の欠点を探してみた―華字メディア
Record China / 2024年4月9日 17時0分
日本の華字メディア・中文導報にこのほど、「大谷翔平の欠点を探してみた」との在日中国人によるコラムが掲載された。
日本の華字メディア・中文導報にこのほど、「大谷翔平の欠点を探してみた」との在日中国人によるコラムが掲載された。
コラムは大谷について「日本の誰もが知る野球選手で国民的アイドル。欠点を探すというのはまさに“あら探し”に等しく、野球の実力、ルックス、品性、性格など、いずれも超一流である」とする一方、「欠点と言うほどでもないが、彼は公の場でいつも通訳に頼って意思表示をしている」と指摘。「もちろん本業である野球に集中するのも良いが、大谷は英語が全くできないわけではなさそうで、時折単語を話すが発音はきれいだ。彼は政治家でもないし、うまく話せなくても自ら英語でコミュニケーションを取っても良いのでは」との見方を示した。
そして、「彼の性格は典型的な日本人で、礼儀正しい一方で少し恥ずかしがり屋だ。彼は多くの日本人と同じように英語を話すことに恥ずかしさを感じているようだ」とし、「英語を話したくない、うまく話せない、話すのが恥ずかしいというのは、他の外国語にも言える日本人の特性の一つだ」と論じた。
また、かつて米MLBで活躍したイチロー氏や松井秀喜氏を挙げ、「彼らが米国で野球の指導ができたことから、彼らは英語をマスターしていたことが想像できる。松井氏は引退後もニューヨークで英語のレッスンを受けていたといい、イチロー氏は米国で堂々たる英語のスピーチを行った」と言及。また、スタンフォード大学への入学が決まった佐々木麟太郎にも触れ、「彼がメジャーで活躍する頃には、通訳は必要ないだろう」と述べた。
コラムは「日本の英語教育は長きにわたり基本的に日本語を用いて行われてきた。多くの日本人は何年も英語を勉強しているのに話せるようにならないと嘆く。文科省は小中学校の英語教師に、英語を母語とする教師の配置を進めており、子どもの頃から英語を母語とする教師の発音に大量に触れられるようになれば、日本の英語教育は激変するだろう」と指摘。2016年度から全市立小中学校で独自の英語教育を実施している埼玉県さいたま市を「英語教育で先頭を走っている例」として紹介した。
そして、「これは大谷の欠点ではなく、日本人に共通する欠点だった」とし、「英語などの外国語を大胆に話すことが、日本人の外国語能力を国際基準に乗せることにつながる。いつか国民的なアイドルである彼がテレビで流ちょうな英語を話すようになれば、日本で英語学習ブームが巻き起こり、国際化のシンボルになるのではないだろうか」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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