1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国の自動運転企業にIPOブーム、トヨタ出資のポニー・エーアイやモメンタも米国上場か

Record China / 2024年5月24日 8時0分

モメンタには豪華メンバーが出資

5月上旬、モメンタが米国でのIPO手続きを極秘裏に始めたと報じられた。中国国際金融(CICC)、ゴールドマン・サックス、UBSなどと連携し、早ければ今年中に上場し、最大10億ドルを調達するという。

モメンタは16年に設立された。データ駆動型技術、運転支援技術、完全自動運転技術を組み合わせ、さまざまなレベルの自動運転ソリューションを提供し、中国国内のほか、ドイツや日本など海外でも事業を展開している。出資者には上海汽車、ゼネラルモーターズ、ベンツ、トヨタ、ボッシュなど豪華メンバーが名を連ねる。18年に自動運転関連で最も早くユニコーン企業に成長し、マサチューセッツ工科大学の「世界で最もスマートな企業50社」にも選ばれた。

4月末にはNVIDIA DRIVE Orin SoC(システム・オン・チップ)をベースとした新しい自動運転ソリューションを発表した。高速高架道路、市街地、パーキングそれぞれのパイロットアシストなどの高度な自動運転サポートを行う。高精度地図に依存せず、あらゆる場面に対応可能で、「全国に自動運転できる道がある」状況を作った。

ポニー・エーアイとトヨタが新会社

中国当局は4月末にポニー・エーアイの米上場を承認した。ポニー・エーアイはバイドゥの自動運転部門の幹部が独立し、モメンタと同じ16年に設立された。自動運転モビリティーサービス、自動運転トラック、乗用車のスマート化を3大事業とする。シリコンバレー、広州、北京、上海に研究開発センターを開設し、米中の多くの都市で自動運転ライセンスを取得した。2月に自動運転走行距離が3000万キロを突破したと発表した。各地でロボタクシーサービスを展開し、自動運転の商業化にとりあえず成功した企業だ。広州、北京、上海、米国のフリーモント、アーバインの5都市でロボタクシーを運営している。しかし、完全自動運転や大規模商業化にはまだ距離があると認めている。資金は9次にわたる融資ラウンドで調達し、直近の企業価値は85億ドルとされる。

ポニー・エーアイとトヨタ中国、広汽トヨタは4月末に合弁会社「騅豊智能科技」を設立した。ポニー・エーアイの完全自動運転技術能力とトヨタの完全無人運転プラットフォーム、誤発進抑制制御機能、新エネルギー車の研究開発と製造経験を統合するという。そして、特定の条件の下で人が運転に関わらない「レベル4」のロボタクシーの大量生産とサービス展開地域の拡大を目指す。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください