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米国は中国の台頭を正しくとらえ共同繁栄を目指すべき―仏国際問題専門家が中国紙に寄稿

Record China / 2024年5月26日 21時0分

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米国と中国の関係をめぐり、フランスの国際門専門家が中国の英字紙に寄稿。「米国は中国の台頭を正しくとらえ、協力のチャンスを逃さず、共同繁栄を目指すべきだ」と論じた。

米国と中国の関係をめぐり、フランスの国際門専門家が中国の英字紙に寄稿し、「米国は中国の台頭を正しくとらえ、協力のチャンスを逃さず、共同繁栄を目指すべきだ」と論じた。この中では「中米関係の今後数年間の発展の軌跡は考え方の根本的な転換を実現できるかどうかにかかっている」と訴えた。

中国網によると、共産党系の英字紙「チャイナ・デイリー」に寄稿したのは、フランスの国際問題専門家で、中欧米グローバルイニシアティブ(CEGI)の発起人であるデビッド・ゴセット氏。

ゴセット氏はまず「2024年の米大統領選挙で中米関係はさらに複雑になるかもしれないが、それにより両国関係の情勢が大きく変わる可能性は低い」と指摘。「米国政府の中国に対する恐怖は明らかだが、その根底にあるのは中国も米国と同様に世界での主導的地位を目指しているという考え方だ。米国防総省のネットアセスメント局からCIA(中央情報局)・FBI(連邦捜査局)・国務省に至るまで、米国の主要機関や組織のアナリストは、中国が米国と同じように力を行使するとの考えに固執しているようだ」とした。

続いて「結局のところこの仮説は、もし中国に米国のような自由に使える資源があれば、中国は同等の主導的地位を目指すというものだ。しかし、実際のところ中国が世界で最も物質的に豊かな国になったとしても、その影響力は異なる形で発揮されるだろう」と説明。「中国が世界の舞台の中心に躍り出ることは、覇権主義的な行動とは全く異なるものであり、混同すべきではない」と述べた。

さらに「根本的に言えば、中国の目標は米国のそれとは大きく異なっており、この違いに基づいてこそ、両国が『トゥキディデスのわな』(従来の覇権国家と台頭する新興国家が戦争不可避な状態にまで衝突する現象)を回避することが可能となる。米国や他の西側諸国は、ゼロサムゲームに陥ったり、世界を前例のない危機にさらしたりしないように、中国の権力への道は自分たちとは異なることを認識しなければならない」と呼び掛けた。

その上で「中国の力と影響力が増大するにつれ、国際舞台における中国の台頭は否定できないものとなる。しかし、これは必ずしも米国や西側諸国の衰退につながるわけではない」と強調。「彼らは中国の成功を脅威と見なすよりも、むしろ中国と協力の機会を逃さず、共同繁栄を目指すべきだ」と主張した。

 

ゴセット氏は「米国と西側諸国には中国を改めて認識する時間がまだ十分にある。中国の台頭を正しくとらえることは、緊張を緩和するだけでなく、新たな協力の道を切り開くことにつながる」と提言。「繁栄する中国と自信に満ちた欧米諸国は人材と創造力を結集して、人類が直面する差し迫った課題を共に解決することができるのだ」との見方を示した。(編集/日向)

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