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有名バラエティー番組の収録で参加者が相次いで骨折―中国

Record China / 2024年5月27日 15時0分

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26日、中国メディアの都市快報によると、山東省テレビ局が放送する人気バラエティー番組に複数人が骨折などの負傷をするアクシデントが発生し、当事者から参加契約や補償に対し不満の声が出ている。

2024年5月26日、中国メディアの都市快報によると、山東省テレビ局が放送する人気バラエティー番組に複数人が骨折などの負傷をするアクシデントが発生し、当事者から参加契約や補償に対し不満の声が出ている。

記事によると、同日に行われた山東テレビ局の人気水上アスレチック番組「快楽向前衝」の収録で、チャレンジに失敗して落下し負傷した人が相次ぎ、骨折した人も複数いたとの情報がネット上で注目を集めた。同番組は15年続く人気番組で、アスレチックの難易度、危険度は比較的低いとされており、参加者はほとんどはプロアスリートではない素人である上、審査やオーディションはなく、応募すれば参加できるシステムだという。

26日の撮影が行われたのは同省済寧市金郷県の羊山古鎮軍事観光区にある会場で、関門が四つから五つに増えるなどアップグレードされたばかりだった。関門は高速運転するランニングマシンを逆走したり、回転する木のブロックを渡ったり、一本橋を渡ったりといった内容で、多くの人が第1関門のランニングマシンをクリアして第2関門の回転ブロックに差し掛かったところで落下したという。

記事によると、第2関門に足をかけた際に落下したという20代の男性は「ブロックの回転力がかなり強く、健康で運動が好きな自分でもあっという間に落水してしまった。落水した池は浅かった上に底がでこぼこで、落ちたときに一瞬片足の感覚がなくなった。それからは足に力が入らなくなり、もう一方の足でなんとか池から上がり、救急車で運ばれた。救急車の中で横たわっていたら若い女性も運ばれてきた。骨折していたようで、自分よりもひどい様子だった」と当時の様子を語った。現場のスタッフからは「保険会社に連絡して対処する」と言われたという。

参加者が提供した番組との契約書のコピーには、番組の内容を明確に把握して参加しなければならないこと、テレビ局と観光区は設備に問題がないことを確認しており、参加者もこれに異議を唱えないこと、何らかの事故が発生した場合は保険会社からの支払いを除き、いかなる損失についても賠償を行わないこと、局側は参加者に関連リスクを通知済みであり、参加者はこれを承知していることなどが盛り込まれていたという。そして、一部参加者からは局側が参加者を見下す不平等な契約、いわゆる「覇王条項」ではないかとの声や、負傷した参加者からは「治療代を自己負担させられた」と不満が出ているという。

参加者からの疑問に対して金郷県文化観光局の職員は「羊山観光区の責任範囲だ」と述べる一方、羊山観光区の担当者は「われわれは会場を提供するだけで、アスレチック設備は番組制作者が責任を負う」と回答。番組制作スタッフは「この件について取材を受け付けていない」との態度を示している。(翻訳・編集/川尻)

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