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上海汽車が全固体電池の量産スケジュールを発表―中国メディア

Record China / 2024年5月28日 12時30分

上海汽車が全固体電池の量産スケジュールを発表―中国メディア

27日、中国メディア・和訊は、上海汽車が全固体電池の開発タイムスケジュールを発表し、来年末までに最初の生産ラインを稼働させる計画を示したことを報じた。

2024年5月27日、中国メディア・和訊は、上海汽車(SAIC)が全固体電池の開発タイムスケジュールを発表し、来年末までに最初の生産ラインを稼働させる計画を示したことを報じた。

記事は、同社が24日に発表会を開き、全固体電池開発量産に向けた明確なタイムスケジュールを発表したと紹介。江蘇省昆山市の清陶能源発展との合弁会社、上汽清陶新能源科技が最初の生産ラインを25年末までに完成させ、0.5ギガワット時の生産能力を確保することを明かしたと伝えた。

そして、上海汽車と清陶能源は22年に固体電池協同研究室を設立して固体電池の材料やセル、システムを共同開発してきたとし、昨年8月に安全性能やエネルギー密度、コストで従来のリチウムイオン電池より優れた新世代の固体電池製品を開発し、上海汽車の量産型車種への搭載を加速するために上汽清陶を設立したと紹介している。

記事によると、上汽清陶は全固体電池の量産について3ステップの戦略を立てている。第1ステップは電池の液体含有量を10%まで下げ、エネルギー密度を1キログラム当たり300ワット時以上、航続距離を1000キロメートルとするもので、すでに上海汽車の「智己L6」モデルへの搭載を実現した。第2ステップは液体含有量を5%にまで下げ、材料の選択範囲を広げることでコストのさらなる低減を目指す。そして第3ステップでは固体電池技術の向上、ボリュームの増加によってコストをさらに下げるとともに、液体含有量を0まで減らして全固体電池の量産を実現する。

また、上汽清陶が開発する全固体電池はポリマー―無機複合電解質技術によるもので、エネルギー密度は同400ワット時以上、体積エネルギー密度は1リットル当たり820ワット時、電池容量が75アンペア時と高性能を誇るほか、200度の環境でもセルの発火や爆発を防ぐなど安全性が高い。さらに、低温下の容量保持率も90%を超え、広い環境条件下で使用ができるほか、材料とプロセスの簡素化と革新によって一層のコストダウンを実現するという。(翻訳・編集/川尻)

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