1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

中国国産旅客機C919、国内飛行開始から1年を経て西側諸国の承認に向け準備進める―香港メディア

Record China / 2024年5月31日 6時0分

写真

中国初の国産中型ジェット旅客機「C919」について、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは「国内での飛行開始から1年を経て西側諸国の承認に向けて準備を進めている」とする記事を掲載した。

中国の国有航空機メーカー、中国商用飛機(COMAC)が開発した初の国産中型ジェット旅客機「C919」が初の商業飛行を行ってから28日で1年を迎えたことに関連し、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは「国内での飛行開始から1年を経て西側諸国の承認に向けて準備を進めている」とする記事を掲載した。

中国メディアの環球時報が要約して伝えたとことによると、記事は「23年5月の初の商業飛行以来、1年間の定期商業飛行を経たこの機体は、航空機製造における世界的なプレーヤーとしての中国の信頼を高めた」とした一方で、「国内認証から商業運用開始までの幸先の良いスタートは、国際市場参入への長い道のりの中で最も容易な区間となる可能性が高い。COMACがライバルである欧州のエアバスや米ボーイングと同等の成功を達成するまでには、多くのハードルが残っている」とした。

記事によると、COMACは、2月のシンガポール航空ショーでの同機の国際デビューの勢いに乗って、中国本土外での初の商業飛行に向けて準備を進め、欧州航空安全庁(EASA)から耐空証明を取得する作業を継続している。承認されれば、COMACは代替機としてC919を海外の買い手に売り込むことができる。2大航空会社は世界的な需要を満たす上で課題を抱えている。エアバスは生産量を増やすのに苦戦し、ボーイングは一連の事故で混乱に陥っている。

シンガポールに拠点を置く世界的な航空旅行データプロバイダー、OAGアビエーションのアジア責任者、マユール・パテル氏によると、欧州連合(EU)の認証プロセスは厳格で、「近いうちに認証されると期待するのは少し楽観的すぎるかもしれないが、最終的には(EASAによって)認証されるとみている」という。

英ロンドンに拠点を置くJGアビエーション・コンサルタンツの創設者、ジョン・グラント氏は「技術的な成功は市場性を保証するものではない」と語る。

しかし、既存のライバル企業との格差も、COMACの顧客獲得への意欲を弱めることはなく、同社は潜在的顧客に自社の航空機を販売するための全力的な取り組みを開始し、東南アジアのベトナム、ラオス、カンボジア、マレーシア、インドネシアでC919を公開した。

シンガポールの航空コンサルティング会社、エンダウ・アナリティクスの創設者、シュコル・ユソフ氏によると、アジアの航空会社の中にはすでに自社の保有機群への追加候補としてC919を検討しているところもある。飛行性が良く、静かで、コストパフォーマンスに優れているため、中国以外の大手航空会社が今後24カ月以内に発注しても驚かないという。

欧州では、アイルランドの格安航空会社ライアンエアーがCOMACとの覚書に署名して以来、中国製ジェット機への関心を繰り返し表明している。パテル氏によると、C919が2大航空会社の市場シェアを少しずつ奪おうとするには今が「良いタイミング」で、「欧州の航空会社は保有機の一部を退役させており、新しい航空機の評価、交渉、調達には時間がかかる。C919は彼らの関心事だ」という。(翻訳・編集/柳川)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください