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月探査機「嫦娥6号」、世界初となる月裏側でのサンプリングと離陸を完了―中国

Record China / 2024年6月4日 17時30分

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中国の月探査機「嫦娥6号」上昇モジュールは4日、月サンプルを積載し、月の裏側から離陸した。

中国国家航天局によると、月探査機「嫦娥6号」上昇モジュールは4日午前7時38分、月サンプルを積載し、月の裏側から離陸した。3000Nエンジンは稼働から約6分後、上昇モジュールを無事予定の月周回軌道に投入した。

嫦娥6号は2日から3日にかけて月の裏側にある南極エイトケン盆地のスマート急速サンプリングを順調に完了し、予定していた形式に基づき、貴重な月の裏側のサンプルを上昇モジュールの保存装置内に密封・保存した。科学研究者は地上の実験室でサンプリング及び密封の過程において、中継衛星「鵲橋2号」が伝送した探査機データに基づき、サンプリングエリアの地理モデルのシミュレーションと仮想サンプリングを行い、サンプリングにおける意思決定と各段階の操作に重要なサポートを提供した。

スマートサンプリングは嫦娥6号ミッションの中核的で重要な段階の一つだ。探査機は月の裏側における高温の試練に耐え、ドリル掘削とロボットアームによるピックアップという2種類の方法で月のサンプルを採取し、マルチポイントの多様化した自動サンプリングを実現した。


表面サンプリングを完了した後、嫦娥6号着陸機に積載されていた五星紅旗(中国の国旗)が月の裏側で広げられた。中国が単独で月の裏側で国旗を広げたのは今回が初めてだった。この国旗は新型複合材料と特殊な工程によって作られた。

地上からの離陸と比べると、嫦娥6号上昇モジュールには固定した発射台システムがなく、着陸機を上昇モジュールの「仮設発射台」として使用する。「嫦娥5号」の離陸と比べると、嫦娥6号は月の裏側から離陸し、地上からの測量・制御サポートを直接受けることができない。そのため鵲橋2号のアシストを受けながら、自ら携帯する特殊センサーによって独自に測位を行い、姿勢を決める必要があり、そのプロジェクト実施の難易度がさらに困難になっている。嫦娥6号上昇モジュールは点火・離陸後、垂直上昇、姿勢調整、軌道投入の3段階を経て、順調に予定の月周回軌道に入った。

上昇モジュールは今後、月周回軌道で待機する軌道モジュール・帰還モジュールコンビネーションと、月周回軌道でのドッキングを行うとともに、月のサンプルを帰還モジュールに移す。また、軌道モジュール・帰還モジュールコンビネーションは月を周回し、帰還の適切なタイミングを見計らいながら、地球周回軌道に遷移する。帰還モジュールは地球付近で月のサンプルを積載したまま大気圏に再突入し、内モンゴル自治区四子王旗着陸場に着陸する予定だ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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