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中国人留学生が格闘技の試合で意識不明になり「植物状態」に、責任は誰に?―カナダ

Record China / 2024年6月6日 9時0分

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カナダで格闘技の試合に出場した中国人留学生が植物状態になった事件について、中国メディアの南方都市報が5日付で報じた。

カナダで格闘技の試合に出場した中国人留学生が植物状態になった事件について、中国メディアの南方都市報が5日付で報じた。

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の大学院に在籍していた26歳の雷震寰(レイ・ジェンホアン)さんは、昨年10月14日、初心者による格闘技大会で相手から打撃を受けて意識を失い、病院に搬送されたものの、その後植物状態になった。

今年2月、雷さんの母親である李(リー)さんは弁護士を通じ、試合の主催者、対戦相手、監督機関、開催地のサイモンフレーザー大学などを相手取り、訴訟を起こした。記事によると、上記関係者はいずれも自らに過失はないと考えているという。

主催者は「あらゆる合理的な措置を講じて安全を確保していた。審判は経験豊富で、彼(雷さん)は適切な医療ケアを受けた」と説明。一方、現場にいた人は現地メディアに「試合会場に医師や看護師はいなかった。雷さんが意識を失ってから救急車で病院に搬送されるまで約90分かかった」と話したが、それでも主催者側は「雷さんはけがなどのリスクに関する承諾書にサインをしている」と主張した。

また、告訴状では「試合の対戦相手は以前、タイで行われた『カナダではプロ競技にカテゴライズされる大会』に出場していたにもかかわらず、初心者として出場していた」とも指摘しているが、対戦相手は自身がプロ格闘技経験者であることを否定し、「ルールを守り審判の指示にも従った」と主張したという。

試合はテコンドーに近いルールで行われたものの本格的な競技仕様のものではなかったといい、世界テコンドー連盟は「ルールの使用に同意しただけであり、連盟に試合を監督する権限はない。試合で起きた問題の責任は主催者およびその他の団体が負うべき」との認識を示した。

サイモンフレーザー大学は「われわれは安全な試合会場を提供した。試合の中で負傷したのであれば、ほかの被告による過失だ」と主張。ブリティッシュコロンビア大学も「もし試合が告発にあるような『(正式な)テコンドー競技』であれば、ブリティッシュコロンビア州当局のスポーツコミッショナーがそれを知っているはずで、監督するはず。学校が賠償金を支払う必要があるというのであれば、裁判所はその分を他の被告が負担するような判決を下すべき」と主張したという。(翻訳・編集/北田)

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