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ファーウェイとシャオミの新車が大ヒット、スマホメーカーがBBAを追い詰める?

Record China / 2024年6月8日 17時0分

問界M9は全長5200mm、全幅1999mm、全高1800mm、ホイールベース3100mm、重量2560kgと堂々たる大きさ。航続距離は630kmで、拡張版は1362km。ファーウェイの最新の運転支援システム「Huawei ADS2.0」を採用し、LiDARやミリ波レーダーなど、192ラインのスキャンからさまざまな道路状況に対応する。

記事は問界M9のヒットの理由について、これまでBBA(ベンツ、BMW、アウディ)などの内燃エンジン車が独占していた50万元(約1000万円)以上の高級車ユーザーの動向を挙げた。高級車の購入者が中国車を選択する方向に傾いているという。その代表例は造車新勢力の理想汽車の大型SUV「L9」の成功だ。22年6月に発売され、45万~50万元(約900万~1000万円)と高額だが、徐々に販売を伸ばし、23年8~12月に5カ月連続で月間販売台数1万台以上を記録した。

BBAなど高級車の販売価格は中国での追加コストやブランドイメージへの心酔などの要因から海外価格の2倍以上もしており、中国の消費者はバブルに踊らされていた。ここに中国メーカーの高級EVが進出し始め、国産車を選択する人が増えている。問界M9は理想L9の作ったこうした流れにうまく乗ったといえる。

シャオミ初のEV「SU7」

シャオミ初のEV「SU7」が3月末に発売された。予約注文は開始27分で5万台を超え、5月中旬には10万台を突破。納車は5月までに1万5000台を上回った。売り上げは270億元(約5400億円)になると伝えられた。これは前例のないスピード記録という。

SU7はスタイリッシュなクーペ風4ドアセダンで、全長4997mm、全幅1963mm、全高1440mm、ホイールベース3000mm。重量1980~2205kg、航続距離700km。価格は21万5900元~29万9900元(約432万~600万円)。購入者はBBAのオーナーが29%、女性が28%、アップルユーザーが52%を占めた。こちらもうまく上客を取り込んでいる。

中国メディアはシャオミの資金力、巨大なトラフィック、創業者の雷軍(レイ・ジュン)氏の個人的魅力、価格の比較優位性などから、失敗の可能性は非常に低く、自動車業界への進出は正しい選択だったと評している。しかし、かつては否定的な論評も多く、手のひら返しの典型だろう。

シャオミは自動車業界への進出について、自社によるIoTシステム構築のラストピースと表明していた。SU7はシャオミのほか、iPhoneやiPadのユーザーもしっかりサポートする体制で登場した。さらに雷氏は中国の他の自動車メーカーに対し、共通のエコシステム「人車家全生態」の構築への参加を呼びかけた。SU7の成功はその後押しとなりそうだ。

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