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<日本人の忘れられない中国>上海行きに絶望、でも実際に住むと想像とは180度違った!

Record China / 2024年6月9日 14時0分

それは、友人の母からの紹介だった。父の仕事の都合で私は高校2年生頃に日本へ帰らなくてはならなかった。せっかく上海で生活しているのに中国語を全く習得せず、現地の子達とも交流せずに日本に帰るのは勿体無いなと思っていた。その時にちょうど中国語が話せる友人の母が現地校のその学校を勧めてくれて、たくさんの情報を教えてくれた。私はそれを聞き、そこで中国語を頑張って習得したいと惹かれた。今までの私だったら中国語だらけの現地校に行くという高い壁には向かっていなかったと思う。これからはもっと新しいことに挑戦してどんどん得意なことを増やしていきたい。

入学してまだ2カ月目。授業は全て中国語なので大変な面はあるがだんだんとその環境に慣れてきた。この学校に入ってから現地の中国人の友達もできた。私の中国語力はまだまだだが以前の目標だけでなく、「歳の離れた弟に中国語を教えられる能力をつける」という新しい目標にも向かっていきたい。

私が上海に来る前と同じように未だに中国の印象を悪く思っている日本人が多数いると思う。私自身も日本に住んでいる友達に「中国って危ない国なんでしょ……?大丈夫?」と心配されることが多々あった。また、私の友人は日本の学校に転校した際に中国から来たというだけで差別発言をされたという。だが、実際に行ってみなければわからない良さというものがある。現地で生活していた私が、上海で生活していて学んだことを日本に帰国した際に伝えていければいい。私は中国語がもっと上達したら中国人には中国語で日本の良さを、日本人には日本語で中国の良さを多言語を使って伝えていき、弟のような中国語初心者に簡単な言語も教えたい。そうやって少しでも偏見をなくしていき、日中友好の架け橋になれれば嬉しい。

私の将来の夢は中国語を使った職業に就き、海外に出て活躍することだ。その夢を叶えるために私は中国語の勉強を頑張っている。

■原題: 中国人には日本の良さを、日本人には中国の良さを

■執筆者プロフィール:中村 優芽(なかむら ゆめ)高校生

2007年生まれ。父の転勤に伴い11歳から12歳まで上海に在住、コロナの影響で上海に帰れず、2年間の国内生活を挟んで再び上海に戻る。上海に住んでいるうちに中国語に興味を持つようになり、高校からは中国語を本格的に学ぶために現地校に入学。

※本文は、第6回忘れられない中国滞在エピソード「『香香(シャンシャン)』と中国と私」(段躍中編、日本僑報社、2023年)より転載したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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