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就職への焦りを利用、中国の仲介業者が「金払えば実習できる」サービスを開始、詐欺被害も

Record China / 2024年6月20日 8時0分

就職への焦りを利用、中国の仲介業者が「金払えば実習できる」サービスを開始、詐欺被害も

18日、香港メディア・香港01は、中国国内の就職難を利用した「有料実習紹介サービス」が増加していると報じた。

2024年6月18日、香港メディア・香港01は、中国国内の就職難を利用した「有料実習紹介サービス」が増加していると報じた。

記事によると、中国で就職市場が厳しい状態にあり、焦りを感じている人が多い中、人材仲介会社が実習に参加して就職のチャンスを手に入れられる有料サービスを提供し始めた。求職者は自らの経歴を提出することでマッチングや審査が行われ、順調に進めば数週間で実習の機会が得られるという。

費用は8000〜1万9000元(約17万4000〜41万3000円)とさまざまで有名企業ほど価格が高くなるといい、遼寧省にある人材仲介会社の関係者は「多くの新卒者は求職時に自らの経歴に箔を付けるため、有名企業で実習をしたいというニーズがある」と説明したほか、ある企業の求人担当者は「一部の仲介業者は実習機会のマッチングと称し、暗に数千元から1万元の紹介料の支払いを求めている」と話している。

人材仲介会社による有料の実習紹介サービスに対して、ある外資企業の幹部は「全く受け入れられない。受け入れれば会社の評判を落とすことになり、仲介業者ばかりが利益を得る。こうやってお金を払って実習のチャンスを得る人の能力は往々にして会社のニーズを満たさない」と否定的な見方をしている。

さらに、有料で就職をあっせんする手法が詐欺に利用されるケースも相次いでおり、「一定以上の学歴を持っていれば85%がエンターテインメント業界で就職できる」という誘い文句に乗って数十人が総額100万元(約2200万円)近くをだまし取られる事件も発生。北京市にある法律事務所の弁護士は「現在の就職環境の中で、有料実習紹介サービスは不健全な市場現象に属し、就職秩序を乱すものだ」とし、就職を控えた大学生に対して「コストもリスクも高い。履歴書に箔を付ける必要もない」とサービスを利用しないよう呼び掛けているという。(翻訳・編集/川尻)

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