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日本に倣って「博愛座」を「優先席」に変更か、乗客同士のトラブル相次ぎ―台湾

Record China / 2024年6月21日 19時0分

日本に倣って「博愛座」を「優先席」に変更か、乗客同士のトラブル相次ぎ―台湾

台湾メディアの民視新聞網は20日、台湾で物議を醸している「博愛座(いわゆる優先席)」問題について、台湾当局が日本に倣って名称を「優先席」に変更する可能性があると報じた。

台湾メディアの民視新聞網は20日、台湾で物議を醸している公共交通機関の「博愛座(いわゆる優先席)」問題について、台湾当局が日本に倣って名称を「優先席」に変更する可能性があると報じた。

台湾では今月18日に体調不良のため「博愛座」に座っていた若者を中高年男性が罵倒し、殴打する事件があった。また、「博愛座」に座っていた若い女性に席を譲るよう促したものの断られ女性を侮辱した高齢男性に6000台湾ドル(約3万円)の罰金が科された事件も物議を醸した。こうした騒動が相次いでいることで、台湾では「博愛座は誰が座っていい席なのか」をめぐって論争が繰り広げられている。

記事は、この論争によって日本のドラマ「リーガル・ハイ」の一幕が再び注目を集めていると言及した。同ドラマでは、堺雅人演じる弁護士・古美門研介(こみかどけんすけ)が電車内で座席に座っていると、新垣結衣演じる正義感の強い新米弁護士・黛真知子(まゆずみまちこ)に横に立っている高齢男性に席を譲るよう言われるが、古美門は「若いから体力があり、お年を召しているから体力がないと一様に断じてしまって良いものでしょうか」などと反論するというシーンがある。

台湾の「博愛座」はもともと心身障碍者および高齢者、弱者、子連れなどを対象とした座席だ。しかし、若者が「博愛座」に座ってもいいのか、高齢者が乗ってきた場合は必ず譲らなければならないのかなどをめぐり論争が絶えないこともあり、ある調査では「博愛座は廃止すべき」と回答した人が63.6%に上り、「残すべき」(31.1%)の2倍以上に達したという。

台湾の現行法では、指定席のない公共交通機関の場合、全体の15%を下回らない数の「博愛座」を設置しなければならないことになっている。衛生福利部の社会・家庭署は昨年9月、「博愛座」の利用対象を「実際に席を必要とする人」にまで拡大する法案を立法院に提出したものの、会期中に審議が終わらず廃案になっていた。

衛生福利部の邱泰源部長は「私のような年齢の人間は博愛座に座るべきだが、私は座ったことがない。なぜなら自分で体力が持つと思っているからだ。若い人でも体調が悪くなったら優先されるべきだ。博愛座は残り続ける。であれば、名称について議論すべきだ。より良い方法、たとえば日本では『優先席』が使われている」と述べた。

記事は、「博愛座」に付けられている英語は“Priority seats”でそのまま訳すと「優先席」になると指摘する一方、市民からは「『優先席』にしても何を優先するかでまた論争になる。考え方の問題。互いに尊重するべき」との声が出ていると紹介。「多くの人は『博愛座』が障害や争いの種になることを望んでいない」と結んだ。(翻訳・編集/北田)

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