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米国が中国から学べること―米国際政治学者

Record China / 2024年6月26日 5時0分

論評はその例として、「中国は中東のあらゆる国と外交関係と経済関係を結んでおり、その中には米国と緊密な関係にあるイスラエルやエジプトなどの国も含まれる。対照的に、米国は『特別な関係』を結んでいる。つまり、イスラエルが何をしようとも米国はイスラエルを支持するということだ。一方、米国はイランやシリア、イエメンの大部分を支配しているフーシ派とは定期的な接触を持っていない。故に、サウジアラビアとイランの緊張緩和を助けたのが米国政府ではなく中国政府であったことは驚くに当たらない」とした。

第三に、「中国の外交政策に対する一般的なアプローチは、国家主権を強調している。つまり、すべての国が自らの価値観に従って自由に統治すべきだという考え方だ。中国とビジネスをしたいなら、自国の運営方法について中国が指図する心配は必要ない。また、政治体制が中国と異なる場合に制裁を受ける心配もない。対照的に、米国は自らを普遍的な自由主義的価値観の主要な推進者とみなしており、民主主義の普及は米国の世界的な使命の一部であると考えている。しかし、世界の国の大多数が完全な民主主義国ではないことを考えると、多くの国が中国のアプローチを好むのは容易に理解できる。特に中国が具体的な利益を提供している場合はなおさらだ」とし、「ある発展途上国の人が私にこう言った。『中国から得られるのは空港だ。米国から得られるのは説教だ』」というローレンス・サマーズ元米財務長官の発言を紹介。「事態をさらに悪化させているのは、米国が道徳的姿勢を装う傾向にあることで、そのため自国の基準を満たさないときはいつでも偽善の非難を受けやすい」とした。

論評は、「自分の失敗から学ぶのは愚か者だけだ。賢者は他人の失敗から学ぶ」という元ドイツ首相、オットー・フォン・ビスマルクの発言を取り上げ、「その発言は次のように修正できる。『賢明な国は、他人の失敗からだけでなく、他人が正しく行ったことからも学ぶ』。米国は中国のようになろうとすべきではないが、中国のより実利的で利己的な対外姿勢から学ぶことはできるだろう」とした。(翻訳・編集/柳川)

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