EVと化石燃料車、脱炭素で優れているのはどちらか―独メディア
Record China / 2024年6月28日 6時0分
23日、独ドイチェ・ヴェレはカーボンフットプリントを減らす上で電気自動車と化石燃料車のどちらが有利なのかについて論じる記事を掲載した。
2024年6月23日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、カーボンフットプリントを減らす上で電気自動車(EV)と化石燃料車のどちらが有利なのかについて論じる記事を掲載した。
記事は、米国交通エネルギー研究所の報告書によると、自動車の寿命を32万キロとした場合に化石燃料車は寿命までにEVより40%多い48トンの二酸化炭素を排出すると紹介。一方で、EVは原材料の調達や生産段階において化石燃料車の2倍以上の二酸化炭素を排出すると伝えた。そして、スイスのコンサル企業INFRASの専門家がEVを2万~3万キロ走行すれば二酸化炭素排出量を相殺でき、エネルギー供給源がクリーンであるほど早く相殺が可能だと指摘していることを伝えた。
一方、EV自体は化石燃料を燃やして動力を生むわけではないものの、充電に用いる電力が化石燃料から作られている場合は間接的な二酸化炭素の排出を生むと指摘。また、EV用のバッテリー材料を調達する際も環境問題を引き起こすとし、専門家によると1トンのリチウム(電気自動車約125台分)を採掘するのに約200万リットルの水が必要であるほか、EV産業でもう一つの重要資源であるコバルト採掘では生息地の破壊や健康被害との関連性が指摘されているとした。
記事はさらに、EVはバッテリーがリサイクルできるものの、大規模なリサイクル体制が整うのは今から15〜20年先になる見込みだと紹介。このため、普段からあまり自動車に乗らない人がたまに利用するという程度であれば、EVに乗り換えるよりも今の化石燃料車に乗り続けた方が良い選択になるかもしれないとの見解を示しつつ、「もっとも、より良いのは公共交通機関やEVのレンタカーを使用することだが」と付け加えた。(翻訳・編集/川尻)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
選手村跡地で全国初「水素で発電するまち」を実用化 <シリーズSDGsの実践者たち>【調査情報デジタル】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月29日 7時30分
-
水素・アンモニア利用拡大へ、大手商社が拠点整備を本格化…「輸入頼み」経済安保上の課題残る
読売新聞 / 2024年6月27日 7時25分
-
トヨタがマツダなどと協業深化 EV移行期の本命は〝PHV〟
財界オンライン / 2024年6月21日 11時30分
-
再エネ電力のオークション調達サービス「エネオク」総取扱額900億円、総オークション数10000施設突破
PR TIMES / 2024年6月21日 11時15分
-
デカいぞ「クラウン3000台積み」 トヨタの新・自動車運搬船が登場 代替燃料で“輸送も脱炭素”加速へ
乗りものニュース / 2024年6月13日 9時42分
ランキング
-
1関東「気動車王国」の離れ小島路線が面白い! 不思議な“右ハンドル”車両 3駅の路線に“スゴイ密度”であるものとは?
乗りものニュース / 2024年6月29日 15時12分
-
2意外な面倒さも? 財布いらずの「スマート支払い」、店側はどう思っているのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 8時10分
-
3「押しボタン式信号」なぜ“押してすぐ青”にならないケースが? 納得の理由があった!
乗りものニュース / 2024年6月29日 16時42分
-
4ウイスキーが「おじさんのお酒」から激変したワケ 市場復活に導いたサントリーのハイボール秘話
東洋経済オンライン / 2024年6月30日 8時20分
-
5ソニー宮城拠点、250人削減=ブルーレイ、生産縮小
時事通信 / 2024年6月29日 15時49分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください