広東省深セン市、現代的な「バイオファウンドリ工場」を建設―中国
Record China / 2024年6月25日 21時30分
![広東省深セン市、現代的な「バイオファウンドリ工場」を建設―中国](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/recordchina/recordchina_RC_935934_0-small.jpg)
バイオものづくりは新たな質の生産力の非常に重要な新たな競争の場と新業態とされ、関係者が競って進出しようとする科学技術の先端分野となっている。
広東省深セン市光明生命科学パーク合成生物研究重要科学技術インフラ(以下「重要インフラ」)に足を踏み入れると、中国科学院深セン先進技術研究院の劉陳立副院長は、「傷口を修復する『生きた接着剤』や薬品の使用を補助するスクアレンなどの原料は現在、細胞工場で生産できるようになった。これが合成バイオ技術だ。『生きた接着剤』を例にすると、これは材料合成生物学分野の成果だ。その主要原料の一つはイガイ接着タンパク質で、以前であれば1グラムを得るために1万匹のイガイが必要だった。生産が複雑で、生産性が低かった。現在は遺伝子組換え後の細菌を利用し、1トンの発酵タンクを使うことで、2日で2000グラムを得ることができる」と説明した。求是網が伝えた。
現在、全く新しい「モノづくり」技術としてのバイオものづくりは、新たな質の生産力の非常に重要な新たな競争の場と新業態とされ、関係者が競って進出しようとする科学技術の先端分野となっている。習近平総書記はバイオものづくりをはじめとする未来産業を非常に重視し、「合成生物学、ゲノム編集、脳科学、再生医学などをはじめとする生命科学分野の新たな変革を育む」「世界の科学技術の先端に狙いを定め、全体の傾向を把握し、うまく先手を打つ」と強調した。深セン市は総書記の指示に従い、定量合成生物学重点実験室と重要インフラをイノベーション源に、国家バイオものづくり産業イノベーションセンターを実用化のエンジンに、バイオものづくり分野のオリジナルイノベーション発展の地の構築に注力している。
深セン市光明区に位置する光明生命科学パークは、建築面積は23万平米。合成生物研究重要インフラはその中にある。重要インフラの4階では、ガラスで隔てられた自動化機能アイランドエリアが統合的に配置されている。科学研究者が注文を出すだけで、スマートロボットが必要な資材を自動化機能アイランドエリアに運ぶ。ロボットアームは事前の設定に従って素早く動くことにより、複数の生物試薬とサンプルをマイクロプレートに巧みで正確に置く。プロセス全体がスムーズ・効率的で、人の手を必要としない。深セン先進技術研究院合成生物学研究所の袁海副所長は、「重要インフラは昨年11月に試験運転を開始した。先進的な自動化工学技術を核酸合成やゲノム編集などのバイオテクノロジーと結びつけ、人工生命体の迅速かつ低コストな合成を実現した。これはスマートな『バイオファウンドリ工場』に相当する」と説明した。
「重要インフラは今後世界のイノベーション要素を深センに引き寄せ続けるだろう」。袁氏は、「重要インフラはユーザーの『クラウド実験室』と運営者の『スマート実験室』の二つを一体化した合成生物研究プラットフォームを構築し、これを学術界や産業界、さらには世界に向けて開放する。ここは将来、世界の合成生物資源を引き寄せ、世界をリードするスマート化生命システム設計・製造プラットフォームになり、全国の合成生物学研究に力強いサポートを提供する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
夢の新技術?!ゲノム医療の現在地と未来@『Hospital Management Japan Summit 2024』インタラクティブセッション公開第1弾
PR TIMES / 2024年6月22日 20時40分
-
フンで見つける魚の病気
共同通信PRワイヤー / 2024年6月17日 22時0分
-
「カニに感謝」女子高生、未知の微生物を発見 カニ殻からバイオプラ前進
産経ニュース / 2024年6月17日 12時26分
-
【中部大学】世界初、難しかった3個以上の染色体断片を結合させることに動物実験で成功--壊れた遺伝子を修復する技術の開発を目指す--
Digital PR Platform / 2024年6月10日 14時5分
-
関東圏バイオファウンドリ拠点でバイオ生産のスケールアップ検討期間を従来の約6分の1へ短縮
PR TIMES / 2024年6月3日 12時15分
ランキング
-
1バナナは「太くてまっすぐ」が大当たり…フルーツ研究家が教える「バナナの正しい保存方法」
プレジデントオンライン / 2024年6月28日 9時15分
-
2「クレカタッチ」は交通系ICカードを駆逐するのか 熊本で「全国相互利用」離脱、一方で逆の動きも
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 7時30分
-
3LINE、分離26年3月に完了 情報流出、システムの計画前倒し
共同通信 / 2024年6月28日 17時29分
-
4【速報】「いまになって何を言い始めているんだ」「小林製薬だけに任せておくわけにはいかない」と厚労相が怒りをあらわに “紅麹サプリ”問題で「摂取後に死亡疑い」76事例が調査中と小林製薬が明らかに 27日まで報告せず
ABCニュース / 2024年6月28日 16時14分
-
5「東京チカラめし」が東京で再始動 今度はどう売っていくのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月28日 6時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)