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「モバイルAI時代」が到来、出現しつつある状況とは―ファーウェイ・汪濤常務取締役

Record China / 2024年6月28日 10時20分

「モバイルAI時代」が到来、出現しつつある状況とは―ファーウェイ・汪濤常務取締役

ファーウェイの汪濤常務取締役は上海で開催中のモバイル関連の世界的な見本市であるMWCで行った基調講演で、「モバイルAI時代」が到来したと論じた(写真)。

中国の通信機器大手メーカー華為技術(ファーウェイ)の常務取締役でICTインフラ業務管理委員会主任の汪濤氏は26日、上海市内で開催中で28日が最終日になるモバイル関連の世界的な見本市である「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2024」の会場で基調講演を行った。汪氏は2024年を「5G-A商用元年」と「AI端末利用元年」が重なった年と位置付け、「モバイルAI時代」が到来したと論じた。以下は汪氏の講演の要約に若干の説明情報を追加して再構成したものだ。

スマートフォンは「AIアシスタント端末」に進化

5G商用化5年間の成果は顕著で、世界のモバイル産業にかつてないほどの影響を及ぼした。5Gは世界のサービス提供の「広さ」を広げ、世代を超えて体験の「スピード」を実現し、デジタルトランスフォーメーションの「深さ」をけん引してきた。

5Gの発展は今も加速中だ。「進化型5G」の5G-Aの最初の規格も決まり、通信事業者とパートナー60社以上が「5G-A商用元年」の到来を宣言した。5G-A端末も準備が整った。5G-Aはデジタルの波を大きく前進させ続けることになる

2024年は「5G-A商用元年」と「AI端末利用元年」が重なり、「モバイルAI時代」が到来したことで、スマートサービスが随所に行き渡ることになる。モバイルAI時代は、次の3つの重要な変革をもたらす。

第一に、インタラクションの変革だ。従来型の「タッチインタラクション」が「フルモードインタラクション」へと移行する。自然言語、ジェスチャー、感情などのさまざまなインタラクション方式が取り入れられ、いつでもどんな状況でも好みの体験を享受できるようになる。第二に、コンテンツ生産で変革が生じる。人々の情報取得は「検索コンテンツ」から「AI生成式コンテンツ」に向かう。情報生産は既存型からカスタマイズ型に変わり、情報は各ユーザー向けに個別化されてリアルタイムで提供される。第三は、モバイル端末の変革だ。モバイル端末はスマートフォンから「AIアシスタント端末」と「具現化知能」へと向かう。モバイルAI時代は人類社会に新たな活力を注ぎ、モバイル産業にも広大なチャンスをもたらす。

AIはツールからパートナーに進化する

過去10年間にはグラフィック面でのインタラクションの変革がモバイルデータの急速な成長を促した。過去10年で日常的にオンラインを利用するユーザーは120倍以上に増加した。移動AI時代は再びコンテンツのインタラクションを変革し、主流だった検索型コンテンツに生成型コンテンツが取って代わることで、インタラクションの効率が100倍向上する。さらに、AIによるコンテンツ生成が3Dや空間ビデオなどのコンテンツの制作を促進し、インタラクション情報量が100倍に増加する。このことにより、データの爆発的な増加が促進される。

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