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中国の若者が日本の老人ホームに押し寄せる、経験積んで帰国後生かそうとする人も―中国メディア

Record China / 2024年7月3日 19時0分

中国の若者が日本の老人ホームに押し寄せる、経験積んで帰国後生かそうとする人も―中国メディア

中国メディアの鳳凰週刊はこのほど、「中国の若者が日本の老人ホームに押し寄せる」とする記事を配信した。資料写真。

中国メディアの鳳凰週刊はこのほど、「中国の若者が日本の老人ホームに押し寄せる」とする記事を配信した。

総務省が6月20日公表した人口推計によると、2024年1月1日時点の日本の総人口は1億2414万3000人で、65歳以上人口は3620万9000人だった。

記事は、「日本は世界で最も高齢化が深刻な国の一つ」と言及して、介護業界の人手不足が大きな問題になっていると指摘。こうした状況を背景に17年9月には「介護ビザ」が誕生したと伝えた。

また、日本の高齢者向け施設で働く中国の若者は大学卒業以上の学歴を持つ人が少なくなく、ほとんどがデイサービス施設や高級老人ホームに散らばっていると説明。デイサービス施設については「日本では一般的で、利用者を朝迎えに行って夜に家まで送る」「介護士は一人ひとりの体と精神的な状況、食事や排泄の記録を取る必要がある」などと述べて、血圧測定や体操などの他、トランプや麻雀、すしや餃子作り、天気が良い日はそろって散歩に出掛けるなどの活動があると伝えた。

そして、介護士の仕事の強度がより大きいのが特別養護老人ホーム(特養)だとして、介護サービスの必要度を判断する要介護認定に言及。原則として、特養が対象とするのは要介護3以上の高齢者で、記事は「特養では、入居者のおむつ着用に本人の希望を尊重する必要がある。中には着用する必要があるという事実を受け入れられず、一晩に十数回ベルを鳴らす人もいる」「判断力を失った高齢者に対応する際、介護士は責任感以外に、『相手が次にすることは何なのか』を推測できる感知力が求められる。過去にはアルコール消毒液を丸々1本、飲んだ人がいた。あるアルツハイマー病を患っている入居者は身の回りの物を何でもかじった」「日本では人道主義の観点から、高齢者がどんなに手に負えなくても体を縛ってはならない。身体拘束は禁止されている。ただ、夜勤1人に対して22人という施設では、職員は一息入れる機会もない」と伝えた。

記事はまた、「経済条件の良い高齢者は高級老人ホームに入ることができる」と述べ、「ここで介護士や看護師に求められるのは『明るく元気』で、誰もが穏やかな口調だ。『環境は高級ホテル、サービスはディズニーランドのようでなければならない』が分かりやすい例え」「当然ながら入居金は4000万円からなど高額で、入居後はさらに毎月30万~40万円のサービス費を支払わなければならない」と説明。施設での生活については、「看護師と介護士が24時間常駐。医師による身体検査が毎週あり、料理はイタリア料理、フランス料理、和食が選べる。定期的にミニコンサート、映画上映会、お茶会などさまざまなイベントが開催され、リハビリ室やジム、温泉、ダンススタジオ、手工芸の作業室なども備えている」と伝えた。

「介護士の仕事には苦しいことも楽しいこともあり、時間がたつにつれて多くの中国の若者はこの仕事を好きになり始めている」といい、記事は「職場の人間関係がシンプル」と考える人や「同じ年齢の他の人より収入が多い」と考える人、また「経験を積んで2年後に中国に戻り、介護の仕事をしよう」と考える人がいることを紹介した。(翻訳・編集/野谷)

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