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考古学専攻に注目集まる、学費は免除、入学すれば就職先も決まる?―中国

Record China / 2024年7月1日 11時30分

ただ、色覚異常のある受験生は考古学にはあまり適さないという点には留意する必要がある。考古学的調査やフィールドでの発掘作業において、地層の中の重要な考古学的情報を見逃してしまう可能性があるからだ。

考古学は歴史学のカテゴリーに入る学問だ。考古学と密接な関係があるのは、文化財・博物館学、文化財保護技術、古文書学などの専攻だ。中国には、学部に考古学専攻が設置された大学は西北大学をはじめ20数校、文化財・博物館学専攻が設置された大学は蘭州大学をはじめ30数校ある。考古学は文系の受験生も理系の受験生も志望できる。文化財・博物館学専攻の卒業生の主な就職先は、政府の文化財管理・研究機関、各種の博物館や陳列展示事業機関、文化財・芸術品経営機関、文化クリエーティブ産業などだ。

中国社会科学院考古研究所先史考古学研究室の彭小軍(ポン・シャオジュン)副室長は考古学の魅力について、「考古学を学ぶと、毎日が解けない謎で満ちるようになる。鋭く見分ける力が必要だし、地面から土を掘り起こし、わずかな手がかりを元に精密な分析を重ね、一歩ずつ自分の仮説を証明していかなければならない。この出土物はどうしてここにあったのか、昔の人はなぜこれをここに埋めたのか、こうしたことを考えるプロセスは未知のものを探るスリルにあふれている。考古学を志す私たちのような者はさながらタイムトラベラーのように、大地という『無言の書物』のページをめくり、古代の人と対話し、彼らの暮らしのあらゆる方面を発見し、歴史の真相に限りなく近づいていく」と語った。

ただ、彭副室長は「考古学を志望するなら、極めて強い忍耐力が必要だ。自分が考古学を学び始めた頃は、とてもわくわくして、何かすごいものを掘り出したいといつも考えていた。でも、最初の数年間はとりたてて進展もなく、がっくりとして自信を失うこともあった。そんな時、私の先生は『真剣に思考を重ねれば、小さな遺跡が全く違ったものに見えてくるはずだ』というアドバイスをくれた」とも語っている。

劉研究員は「私たちの作業する場所には、明るくて清潔な研究室やテクノロジー感に満ちた実験室だけでなく、実際の考古学的発掘現場もある。その現場は草原や森林、広大な花畑かもしれないし、砂漠の中や川のほとり、海の底かもしれない。もしあなたが苦労や疲労をいとわず、歴史を心から愛し、中華文明の源の探求に少しでも貢献したいと思うのであれば、私たちと一緒にやろう!」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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