1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

台湾Yahoo!が日本の「神調味料」5種を紹介、渡来品イノベーション力を評価

Record China / 2024年7月6日 10時20分

【3】西洋のアルコール飲料が起源だったポン酢

ポン酢は刺身やハンバーグ、各種和食などのたれとしてよく使われる。ただし「酢」の文字は当て字で、ポン酢の原語はオランダ語の「pons(ポンス)」だ。「ポンス」とは果汁や砂糖を入れたアルコール飲料で、昔のオランダ人は夏になると暑気あたりを避けるためによく飲んでいた。

「ポンス」は江戸時代に日本にも伝わったが、当時の日本人はこのようなアルコール飲料をよく知らず、かんきつ系の果汁飲料と勘違いした。そのため日本では、かんきつ類を使った調味料の名称となり、アルコールとは関係がなくなった。

狭義のポン酢は柑橘類の果汁に酢を加えるなどで作った調味料を指すが、現在では醤油を加えた「ポン酢しょうゆ」がより普及している。日本の居酒屋で、焼酎を酸味のある液で割った「サワー」を知って妙な飲み物だと思ったことがあるが、ポン酢がもともとはアルコール飲料だったことを考えれば、納得もいく。

【4】日本の家庭が常備する和風ドレッシング

しょうゆをベースにした和風ドレッシングは日本で一般的なサラダソースだが、実際には幅が広くて、青のり、赤しそ、おろししょうが、梅干し、わさび、ごま、ゆずなどをそれぞれ使ったものがあり、和風ドレッシングはそれらの総称ということになる。

最初の和風ドレッシングを発売したのはキユーピーで、昭和33年(1958年)のことだった。さらに昭和53年(1978年)には「中華ドレッシング」が発売されたことで、日本人のしょうゆ味のドレッシングに対する認知度が大幅に上昇し、日本全国で一気に普及していった。もし和風ドレッシングの発明がなかったら、今の日本人はこれほど多くのドレッシングを選ぶことはできなかったし、ドレッシングそのものが廃れたかもしれない。

【5】みりんの起源は中国にあったのかも

みりんには食材本来の風味を十分に引き出す力がある。一般には日本の戦国時代に誕生したと考えられており、甘酒の腐敗を防ぐためにアルコールを加えたものが、現在のみりんの起源とされている。しかし、みりんは戦国時代に中国から蜜のように甘い酒の「密淋」が伝わり、日本でその後、現在のみりんに改良されたとの説もある。

みりんは江戸時代前期までは、酒の苦手な人が「甘い酒」として飲むことが多かった。しかし江戸時代後期にはかば焼きやそばつゆなどで料理に活用されるようになり、現在の日本料理の基礎が作られた。みりんは明治期から戦前までは高級料理店でしか使われなかったが、昭和30年(1955年)に大幅に減税されたことで家庭に広まった。

日本には製法の違いにより、アルコール分が14%もある「本みりん」もあり、比較的安価なみりん風調味料や料理酒などもある。料理に使う場合には効果が全く異なるので、料理に使う場合にはそれぞれの違いに注意すべきだ。

日本の調味料の多くは、最初のルーツは海外にあったが、日本に入ってからは文化や食習慣の影響で新たな味や使い方が開拓された。そして、現在は皆さんの食べる料理に深い影響を与えている。これからも新しいスタイルの日本の調味料が世界各国の人々の「舌」を満足させることを期待する。皆でいつでも日本の「美味」を楽しみたいものだ。(翻訳・編集/如月隼人)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください