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韓国に渡り日払いで働く中国の朝鮮族の人たち―中国メディア

Record China / 2024年7月5日 10時0分

韓国に渡り日払いで働く中国の朝鮮族の人たち―中国メディア

中国メディアの澎湃新聞はこのほど、「韓国に渡り『日当(日払い)』で働く中国の朝鮮族の人たち」とする記事を掲載した。写真は中国籍の人が多く集まるソウルの大林(デリム)町。

中国メディアの澎湃新聞はこのほど、「韓国に渡り『日当(日払い)』で働く中国の朝鮮族の人たち」とする記事を掲載した。

記事によると、韓国京畿道華城市にある電池メーカー、アリセルのリチウム電池工場で6月24日に火災が発生し、作業員23人が死亡、8人が負傷した。犠牲者のうち17人が中国人で、全員が韓国語で言う「일당(日当)」で働いていたため、「逃げ道」に慣れていなかった。

韓国にはいったい日払いで働く朝鮮族がどれほどいるのか。彼らはどのような境遇にあるのか。


1990年代以降、中国から多くの朝鮮族が韓国に出稼ぎに行き、現地企業の労働力不足を補ってきた。韓国法務部によると、2023年12月末時点の在留外国人は前年比11.7%増の250万7584人で、国籍別では中国が全体の37.6%を占めた。韓国で働く中国の朝鮮族は政策上の便宜を享受できる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時の07年に非韓国籍の朝鮮族同胞を対象とする訪問就業(H-2)ビザと「外国人雇用許可制」が新設され、中国の朝鮮族が韓国で合法的に就労する道が開かれた。同年には外国人労働者の雇用をさらに改善するため「訪問就業制」が施行され、韓国語試験に合格した外国人労働者の優先的雇用が規定された。これは中国の朝鮮族にとって「優位性」であり、語学試験に合格したり、さまざまな専門資格を取得すれば、H-2ビザを在外同胞(F-4)ビザに切り替えられる。F-4ビザ取得後、2年以上居住し、納税基準を満たすか両親のどちらかが韓国籍であれば永住権(F-5)ビザを申請できる。

中国の労働仲介業者の中には、韓国の求人情報をSNS上に掲載しているところも少なくない。主な求人は製造業労働者や飲食業従業員で、年齢は18~39歳、性別は不問というものが多い。製造業労働者の場合は3年で64万人民元(約1408万円)相当、飲食業従業員の場合でも3年で46万7000人民元(約1027万円)相当を稼げるという。引っ越しや工場の手伝い、建設現場での仕事、セメントやレンガの搬入など給料日払い制の「日当」の場合の賃金は、最低16万ウォン(約1万9200円)で上限はなく、残業をすればさらに稼げる。

日払いで働く人の多くが従事するのは、韓国人が忌避するいわゆる3D「Dirty(汚い)Difficult(過酷な)Dangerous(危険な)」業種だ。出稼ぎの目的はお金を稼ぐことであり、どのような肉体労働をするにしても、残業や週休1日制もいとわず、過酷で危険な仕事に従事する意欲さえあれば、より多くの収入を得られる。一方、外国人労働者は、いじめを受けたり、のけ者にされたりするなど、韓国社会に溶け込むのが難しく「終始よそ者」でもある。(翻訳・編集/柳川)

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