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中国の大豆輸入が急増している理由は―独メディア

Record China / 2024年7月4日 9時0分

中国の大豆輸入が急増している理由は―独メディア

1日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米国の大統領選を前に中国が大豆輸入を急増させていると報じた。

2024年7月1日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米国の大統領選を前に中国が大豆輸入を急増させていると報じた。

記事は、世界最大の大豆輸入国である中国でここ数週間、大豆輸入量が増え続けていると紹介。英ロイターがシンガポールのトレーダーや中国のアナリストの話として、中国のバイヤーが今年7月に1200〜1300万トンの大豆を購入する見通しだと伝え、前年同時期に比べて30%近く多いほか、昨年5月に記録した1202万トンの単月輸入量を上回る可能性があるとした。

そして、世界市場での大豆価格の下落が中国の大豆輸入増を促しているとし、シカゴ商品取引所(CBOT)の大豆先物価格は、世界的に供給が潤沢であるとの予想から、7月1日に20年以来の最低水準まで下落したと紹介した。また、米国の大統領選後、特にトランプ氏が大統領に返り咲いた際に新たな貿易戦争が始まり、関税が上昇した場合に備えて中国のバイヤーが在庫を確保するために輸入を増やしているとの見方も専門家から出ていると伝えた。

その上で、トランプ氏が大統領時代の18年に対中貿易戦争を開始した際、中国が米国産大豆に25%の関税を課す対抗措置を打ち出したことに言及。多くの企業がブラジルなどに代替品を求めた結果、18年の米国の対中国大豆輸出は前年の3290万トンから1660万トンとほぼ半減したと指摘した。

また、米中両国が20年1月に関税を段階的に撤廃する貿易協定に署名したものの、すでに中国市場では大量の安価なブラジル産大豆が米国産大豆のシェアを奪っており、昨年には中国の大豆輸入の70%がブラジル産で、米国の24%を大きくリードする状況になったとしている。

記事は、前回のトランプ大統領就任後に中国を含む米国産大豆の国際市場シェアが急落したことから、「トランプ再任」による貿易戦争再加熱が中国の大豆バイヤーに与えるインパクトは限定的になりそうだとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻)

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