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BYDのタイ工場が稼働、プラグインハイブリッド車にも意欲―中国メディア

Record China / 2024年7月8日 8時20分

BYDのタイ工場が稼働、プラグインハイブリッド車にも意欲―中国メディア

BYDが4日にタイ工場の完工式を行った。同社の伝福会長は、タイ工場では電動自動車だけでなくプラグインハイブリッド車も手掛けると述べた。

人民日報などの中国メディアは、BYDが4日にタイ工場の完工式を行ったと紹介した。この日にはタイ工場で生産された同社として800万台目の新エネルギー車も披露された。中国では電気自動車(EV)や燃料電池車など、非従来型の動力で走行する車が新エネルギー車と呼ばれる。BYDの創業者である王伝福会長は、タイ工場ではプラグインハイブリッド車も手掛ける意向を披露した。

BYDのタイ工場は同国中部のラヨーンに作られた。着工から稼働開始まで、わずか16カ月だったという。年産能力は約15万台。同工場はBYDが東南アジアに初めて設けた乗用車工場であり、稼動開始によりBYDの海外進出がさらに加速するとみられている。

タイのピムパッタラー・ウィチャイクン工業相は工場の完工式典で、「BYDは世界トップの自動車メーカーであり、中国の新エネルギー自動車業界をけん引する企業でもあります。BYDがタイに投資し、先進的な自動車生産技術を持ち込むことで、タイ、さらにはASEANで新エネルギー自動車産業の発展が後押しされます」「タイは世界第10位の自動車生産国であり、成熟し安定した自動車サプライチェーンが存在します。BYDがタイに自動車工場を設立したことで、タイの自動車部品製造および周辺分野の産業の発展が力強くけん引されます」などと述べた。

中国の韓志強駐タイ大使は、「BYDのタイ工場が完成し、800万台目の新エネルギー車がラインオフしました。BYDにとっての重要なマイルストーンであるだけでなく、中国とタイの新エネルギー車の互恵とウィンウィンの協力の新たな一つのマイルストーンです」と述べた。

BYDや上汽名爵(上海汽車MG)、長安深藍汽車など、このところ中国の自動車会社のタイ進出が増えている。2023年の中国の自動車会社のタイへの投資額は計画段階で100億元(約2200億円)を超えたという。

BYDの王伝福会長はタイ工場完工式典で、「BYDはタイ市場に進出してわずか2年で、タイ市場で急速に認められました」と述べた。同社はタイでのEV販売台数の累計が18カ月間にわたり第1位で、同国で販売されるEVの3台に1台がBYD車という。

23年のBYDの乗用車輸出販売台数は前年比337%増24万3000台だった。24年1-6月期のBYDの新エネルギー乗用車の販売台数は前年同期比28.8%増の160万7000台で、うち海外での販売台数は同173.8%増の20万3000台あまりだった。

BYDの新エネルギー車は世界の88の国と地域の400都市以上で販売されている。同社はブラジル、ハンガリー、ウズベキスタンにも生産拠点を設けている。

王伝福会長によると、BYDは今後、タイで多くのEVモデルを発売するとともに、プラグインハイブリッド車も手掛ける。タイの一流の自動車製造能力とBYDのトップレベルの新エネルギー技術を結びつけ、タイの自動車産業チェーンのモデルチェンジと高度化を後押しする考えという。タイ工場で生産される新エネルギー車は現地市場だけでなく、ASEANさらにその周辺地域でも販売する。(翻訳・編集/如月隼人)

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