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中国の深海重荷重採鉱作業車「開拓2号」、テスト水深4000メートル超

Record China / 2024年7月10日 19時20分

中国の深海重荷重採鉱作業車「開拓2号」、テスト水深4000メートル超

深海重荷重採鉱作業車の試験機「開拓2号」がこのほど、水深4102.8メートルの海底への着地に成功し、深海の多金属地殻や団塊を掘削・回収しました。

中国の名門大学である上海交通大学が自主開発した深海重荷重採鉱作業車の試験機「開拓2号」がこのほど、水深4102.8メートルの海底への着地に成功し、深海の多金属地殻や団塊を掘削・回収しました。これにより、中国の深海などの複雑な地形の海底での機動性の高い走行、深海での多様な鉱産物の複合的な掘削など、数々の記録を塗り替えました。「開拓2号」は深海での試験航行を終え、「向陽紅03号」科学探査船に積載されて、中国南東部の港湾都市、福建省アモイに戻りました。

大洋の海底には多金属地殻、コバルトリッチクラスト、多金属硫化物などの豊富な鉱産物資源が眠っており、銅、コバルト、ニッケル、マンガンなどの重要な材料を豊富に含んでいるため、非常に高い利用価値に恵まれています。今回の深海試験では、「開拓2号」は海底にある多金属地殻と団塊鉱産物が含まれている海域で、5回連続の潜水試験に成功しました。

紹介によりますと、「開拓2号」は深海採鉱作業車本体、大型耐荷重光電複合アンビリカルケーブル、重荷重展開・回収ウインチなどの多数の機器で構成されており、長さ6メートル、幅3メートル、高さ2.5メートルで、重量は約14トンです。このように「体」が大きいにもかかわらず、海底の圧力に耐えて機敏に行動しながら掘削作業を行うことができます。

映像で分かるように、「開拓2号」は30度以上の険しい傾斜の坂や海底の起伏に富んだ地形、あるいは粘着性が高く軟らかい堆積物の溜まった海底の浅瀬でもスムーズに走行し、坂を上り、その場で回転したりすることができます。また、採鉱作業車の走行をよりスムーズにするため、研究チームは採鉱作業車が自動で周辺の環境を探知し、人が操作しなくてもトラックベルトが海底の実際の地形に合わせて方向を調整したり、周辺の状況に合わせて走行姿勢を修正したりする技術を開発し、海底の複雑な環境下でスムーズに行動できるようにしています。

また、今回の試験に参加した青島海洋地質研究所深海地質・鉱産物室の黄威副主任によりますと、「開拓2号」は6級の風と4級の海況という条件下で、5日間連続で作業を行い、複数回にわたる深海での敷設、海底掘削作業、引き揚げと回収を終えたことから、設備の安全性と機能の信頼性が検証されたということです。(提供/CRI)

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