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訪中外国人観光客の多くが滞在中にモバイル決済利用、サービス改善で利便性向上

Record China / 2024年7月15日 17時0分

訪中外国人観光客の多くが滞在中にモバイル決済利用、サービス改善で利便性向上

中国ではモバイル決済が急速に発展。外国人には不便とされてきた決済サービスも改善されて利便性が向上し、外国人観光客の多くが滞在中、モバイル決済を利用している。写真は湖南省長沙市に訪れる外国人観光客。

中国ではここ数年、モバイル決済が急速に発展している。中国政府が行う短期滞在ビザ(査証)免除措置が追い風になって訪中する外国人は増加しているが、外国人には不便とされてきた決済サービスも改善し利便性が向上。外国人観光客の多くが滞在中、QRコードを含むモバイル決済を利用している。

国営新華社通信によると、中国当局は今年3月、外国人のニーズに配慮した「決済サービスのさらなる改善による決済の利便性向上に関する意見」を発表。モバイル決済の利便性向上を目指すとした。

こうした背景の下、関連部門は国内外の決済サービスの連携に尽力している。海外のキャッシュカードを電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の電子決済サービス「支付宝(アリペイ)」や、騰訊控股(テンセント)傘下のオンライン決済サービス「財付通(テンペイ)」にひもづけ。国内での消費を可能とする「外卡内綁」および海外電子ウォレット(財布)の国内利用を可能とする「外包内用」が進んでいる。

非金融機関のネット決済プラットフォーム「網聯」の統計データによると、今年上半期(1~6月)の「外卡内綁」による決済は、件数が前年同期比7.7倍の3738万1800件、金額が9倍の54億1700万元(約1200億円)に上った。

関連措置の後押しを受け、訪中外国人がネット上や実店舗でモノ、サービスを購入する際の支払いも便利になった。ネット通販セールの効果で「外卡内綁」を使った決済件数は顕著に増加。「網聯」を運営する網聯清算(NUCC)の関係者によると、6月15日の「外卡内綁」での決済は、件数が32万件、金額が4785万元に上り、過去最大規模となった。

円滑な支払いの実現は中国人民銀行(中央銀行)が行った関連措置によるところが大きい。具体的には、1.支付宝や財付通の業務フローの改善を指導し、海外キャッシュカードとの連携効率を向上させた 2.個人情報をしっかり保護すると同時に、本人確認手続きを簡素化した 3.主要決済機関が定める訪中外国人のモバイル決済の1回当たり上限額を1000ドル(約16万円)から5000ドル、年間上限額を1万ドルから5万ドルに引き上げるよう指導した-などの取り組みを実施した。

この結果、ますます多くの外国人がスマートフォン1台を頼りに、中国観光を存分に楽しむようになった。北京外国語大学シルクロード研究院の研究チームが訪中経験のある外国人に行った調査では、対象となった103カ国の714人のうち、86%が中国での支払いがより便利になったと答え、そのほとんどがモバイル決済を利用していたことが分かった。

ティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE)」の四川子会社の陳暁明・総経理は「今年に入って以降、来店して飲料を購入する外国人が明らかに増え、自国の電子ウォレットが利用できることを喜ぶ声も聞かれた」と紹介した。(編集/日向)

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