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中国で「食べ歩き」が流行、隠れ家レストランが人気に

Record China / 2024年7月15日 15時30分

中国で「食べ歩き」が流行、隠れ家レストランが人気に

中国で「食べ歩き」が流行している。

街中の人情味あふれる雰囲気を主に演出するのは飲食業界だ。街中には特色あふれる店の看板が並び、食通たちはその中から地元民に愛される隠れ家レストランを次々と発掘している。そこでは、その都市ならではのご当地グルメを味わうことができる。一つの料理を食べるために、はるか遠くからやって来るという食通もおり、こうした「食べ歩き」が今、中国で人気を集めている。

広東省清遠市の中心部から約50キロ離れた所には、これぞまさに郷土料理レストランというレストランがあり、毎日多くの客でにぎわっている。オーナーの凌さんによると、5キロ離れた村で73歳の父親が放し飼いしている清遠鶏(「中国国家地理標識保護産品」に登録されている鶏)を使った料理を提供している。そして、生きた鶏や魚をその場で捌く料理にこだわっており、中国全土から来る食通に広東省の伝統的な味を味わってもらっている。

江蘇省塩城市にある朝鮮族の伝統グルメ「米腸湯飯(豚骨のだし汁に腸詰を入れて煮込んだ料理)」を売りにしたレストランは、同地に店を構えて約20年以上。同店は12時間も煮込んだ濃厚な豚骨スープを使っており、食通の胃袋をわしづかみにしている。

グルメというのは、単に腹を満たすだけでなく、現地の特色や奥深い文化もそこに詰まっており、一つの都市の「代名詞」のような存在だ。上記の2軒のレストランは今年、口コミサイト・大衆点評の2024年「絶対に食べてみたい料理ランキング」にランクインした。清遠市と塩城市のレストランが同ランキングにランク入りするのはこれが初めてのことだ。同ランキングが発表されるようになって8年目となり、今年はランク入りする都市が初めて100都市を超えて119都市に達した。ランク入りしたレストランが最も多かった都市トップ5は上海、北京、成都、重慶、広州となっている。

同ランキングには、江西省景徳鎮市の鶏料理「瓷泥煨鶏」や、吉林省延辺朝鮮族自治州の参鶏湯(サムゲタン)、湖北省襄陽市の「黄酒」を使った「牛肉麺」などもランキングしている。地域またぎ旅行や近場旅行といったいろんなスタイルの旅行の人気が急激に高まっているほか、観光だけでなく、旅行者はグルメや体験をより重視するようになっているのを背景に、ランキングの内容も一層バラエティーに富むようになってきている。


今年の同ランキングには、人情味をあふれる隠れ家レストランがたくさん名を連ねている。ランク入りした2797軒のレストランのうち、約半数が都市の特色あるレストランで、約1300軒は地元民お勧めレストラン。他の地域からグルメを求めて遊びに来る人々の心をくすぐっている。また、軽食の店は500軒以上で、都市の飲食消費の多様性と懐の深さを反映している。

「絶対に食べてみたい料理ランキング」にランク入りしたレストランのうち、1人当たりの予算が100元(約2200円)未満のレストランが70%を占めた。中国国家統計局のデータによると、2023年の中国全土の飲食業界の売上高は前年比20.4%増の5兆2000億元(約114兆4000億円)以上に達した。同ランキングの責任者の張雪嬌(ジャン・シュエジャオ)氏は「飲食業界全体が成長を続けている。飲食関連の消費の頻度数も増えるにつれて、一部の消費者はコストパフォーマンスが高いレストランを選ぶようになっている」と分析した。

データによると、2023年の「絶対に食べてみたい料理ランキング」が発表された後、ランク入りしたレストラン・店の来客数は前年同期比で約50%増加した。多くの事業者が「ランキングを見てやって来る食通や他の地域からやって来る観光客が増えた」と声をそろえている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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