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中国の南海で「吸血鬼イカ」に近い新種を発見

Record China / 2024年7月14日 20時40分

中国の南海で「吸血鬼イカ」に近い新種を発見

中国科学院南海海洋研究所などの研究チームはこのほど、2016年に南海で発見された「コウモリダコ(別称:吸血鬼イカ)」に似た新種を発見しました。

中国科学院南海海洋研究所などの研究チームはこのほど、2016年に南海で発見された「コウモリダコ(別称:吸血鬼イカ)」に似た新種を発見しました。形態学と遺伝子の比較分析を実施したところ、コウモリダコと明らかな違いがあることが判明し、新種として「擬コウモリダコ」と命名し、学術誌「Acta Zootaxonomica Sinica(動物分類学報)」に研究成果を発表しました。 

コウモリダコは、生物学上、コウモリダコ目コウモリダコ科コウモリダコ属に分類され、これまで広く認められた唯一のコウモリダコ目の現存種です。中国科学院南海海洋研究所の邱大俊研究員によると、コウモリダコは1903年にドイツの海洋生物学者カール・チュン氏により深海で初めて発見されたものです。コウモリダコは水深600~900メートルの水域に生息することが多く、この深さは光がほとんど届かず、水中酸素含有量は非常に低いとのことです。

中国の科学者は2016年9月、海南島南東海域の水深800~1000メートルのところで、ある生物標本を採取しました。研究チームがコウモリダコと形態を比較したところ、尾の形態、下角質顎の形状、発光器の位置などがコウモリダコと明らかに違いがあることがわかりました。遺伝子分析によると、進化系統樹においてコウモリダコとは遺伝的距離が程遠い二つの分枝であることもわかり、採取された標本は新種であると特定しました。これで、コウモリダコ目に属する2番目の現存種となったことが確認されました。

米自然史博物館とエール大学の研究者は2022年3月8日、国際学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した研究論文で、3億2800万年前に生息していた10本足のタコの化石を分析し、タコとコウモリダコの最も古い祖先であると結論付けました。コウモリダコ目の動物は当初10本足でしたが、進化の過程で8本足になったというこれまでの推測を裏付けた形になりました。(提供/CRI)

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