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日本のコールドチェーンがここまで発展したカギは?―香港メディア

Record China / 2024年7月17日 9時0分

日本のコールドチェーンがここまで発展したカギは?―香港メディア

14日、香港メディア・香港01は日本のコールドチェーン産業が大きく発展した要因について考察する記事を掲載した。写真は都内のスーパーマーケット。

2024年7月14日、香港メディア・香港01は日本のコールドチェーン産業が大きく発展した要因について考察する記事を掲載した。

記事は、日本の惣菜産業の成熟は、コールドチェーンの高品質な発展なくしてはあり得なかったとし、日本では1920年代には早くも冷蔵装置が導入され、50年代から惣菜産業に伴ってコールドチェーン産業も成長し始め、70年代には急速な発展期を迎えたと紹介。そして2000年から現在に至るまで質の高い発展段階にあり、生産から消費までの完全なコールドチェーン物流システムを構築し、完全なシステムを形成するに至ったと伝え、日本の農産物冷蔵流通率が95%に達し、輸送中の腐敗率は5%未満に抑えられているほか、物流システムの充実により在庫滞留時間は大幅に短縮され、商品の回転速度が向上したと論じた。

その上で、日本のコールドチェーン物流産業の発展には、コールドチェーン技術の高度化、冷蔵倉庫管理の高度化、コールドチェーン物流の情報化という三つのポイントがあるとしてそれぞれ解説した。

まず、コールドチェーン技術の高度化については、 日本の物流企業が熱を遮断する構造や機械的な冷却装置を備えた冷蔵車と、特殊素材による断熱性に優れ冷却装置を備えていない保冷車を使い分けるとともに、冷蔵倉庫や冷蔵車の低炭素化技術の開発に注力していると紹介。また、積み下ろしや輸送、保管時に食品が傷まないよう、断熱性・保護性の高い包装資材を幅広く使用していること、輸送コスト削減や効率化のために何度もリサイクルできる折り畳み式の輸送コンテナが広く利用されていると説明した。

次に、冷蔵倉庫管理の高度化については、日本では法規上冷蔵倉庫が冷蔵温度、商品、流通要件によって7段階に分類されていることを指摘したほか、日本の冷蔵倉庫の構造がほとんどが多層構造で、保管商品や顧客のさまざまなニーズに応じて段階的な温度設定が実施されていると紹介した。さらに、作業の連続性と合理性を確保するシームレスな管理がコールドチェーン全体で行われているほか、色、匂い、水分、保存期間などの特性に応じて科学的な分類保管を行い、相互汚染を排除しているとも伝えた。

そして、コールドチェーン物流の情報化では、電子データ交換システムが日本の物流企業で広く応用されており、物流情報の信頼性を向上させるだけでなく、商品の発注や在庫プロセスの簡素化によって効率化が図られていると説明。コールドチェーン物流車両は一般的にGPSや情報通信機器を搭載しており、合理的な配送ルートが設定できるだけでなく、企業や顧客が実際の配送ルートや滞在時間、ドアの開閉プロセスなどのデータをリアルタイムで把握することができ、配送スタッフの管理・監督や物流効率の向上を実現させていると紹介した。(翻訳・編集/川尻)

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