IMF、2024年の中国の経済成長見通しを5％に上方修正

IMFは2024年の中国の経済成長見通しを5％に上方修正しました。写真は義烏市内の屋台。

国際通貨基金（IMF）が現地時間16日に発表した「世界経済見通し（WEO）」の改訂版によると、2024年の中国経済の成長見通しは今年4月の発表時より0．4ポイント上昇し、5％になる見込みです。同改訂版はまた、今年の世界経済の成長率について、今年4月の予測値からは横ばいとなる3．2％との見通しを示しました。2025年の世界経済の成長率については今年4月の予測値より0．1ポイント上方修正し、3．3％と予想しています。

WEOによると、今年上半期の世界の経済活動は、特に科学技術分野でより活発化しました。また、WEOでは今年の新興市場と発展途上国の経済成長率見通しが4．3％に引き上げられています。ただ、先進国のうち、日本と米国の経済成長予想は下方修正され、そのうち米国経済の見通しは2．6％に引き下げられ、現状では米国経済の成長が予想を下回り、国内消費が減速している状況を示しています。

IMFチーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は、中国などアジアの新興経済国は依然として世界経済の主要なエンジンだとする一方、米国の債務が国内総生産（GDP）に占める割合が上昇し続けており、自国ひいては世界経済に潜在的なリスクをもたらしていることは間違いないとの考えを示しました。

なお、IMFが4月16日に発表した「世界経済見通し」では、2024年の世界経済の成長率を3．2％、中国の経済成長率を4．6％と予測していました。（提供/CRI）