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中国の科学者、2種の新種の希少魚種を発見

Record China / 2024年7月17日 15時50分

中国の科学者、2種の新種の希少魚種を発見

上海海洋大学はこのほど、珠鰭イワハイウオと緑斑点イワハイウオという2種類の新種の魚類を発見し、命名したと発表しました。写真は珠鰭イワハイウオ。

上海海洋大学はこのほど、同大学水産・生命学院の唐文喬教授の研究チームが形態学と分子発生生物学などによる分析を通じて、珠鰭イワハイウオと緑斑点イワハイウオという2種類の新種の魚類を発見し、命名したと発表しました。この2種は現在、中国南西部の広西チワン族自治区中部から雲南省西部地域の山間部の渓谷にのみ分布している、中国固有の魚類です。この研究成果は最近、国際的に有名な動物学ジャーナル「Zoosystematics and Evolution」(動物系統分類学に関する国際専⾨誌)に発表されました。

何人かの魚愛好家が2年前、野外で遊んでいた時、山中の渓谷で奇妙な容貌の魚を見つけました。円盤のように石に貼りついており、体は濃い緑色で、シマウマのような黒い縞模様が入っていました。この情報はすぐに唐文喬教授のチームの興味を引き起こし、スタッフは上海から遠路中国西南部の山間部に駆けつけ、この魚の最初の発見地である美しい谷間の渓流を訪れました。これらの魚類のDNAを抽出して研究した結果、新種の魚類であることが分かり、証明されました。

唐教授によると、今回新たに発見された珠鰭イワハイウオと緑斑点イワハイウオはいずれも、コイ目タニノボリ科イワハイウオ属で、形態学と分子発生生物学による研究の結果、この2種にはイワハイウオ属の他の種とは明らかな違いがありました。一般的な淡水魚類は例えばコイや武昌魚がそうであるように紡錘型や横平型ですが、今回新たに発見された2種の体は淡水魚類では珍しい平たい形をしています。体の構造的には、頭部と胸腹部が平たく、胸びれと腹びれが長く、体は「吸盤状」になっています。この特別な構造により、水に流されずにしっかりと石に貼りついていることができます。

緑斑点イワハイウオ

紹介によると、珠鰭イワハイウオと緑斑点イワハイウオの多くは、流れが急で、酸素含有量の多い小型河川に生息しています。水の流れが緩やかになったり停滞したりすると、生存するのが難しくなり、汚染に対する耐性が低いことから、生息する水域の水質が求められます。今回新種が発見された川は、いずれも水質が良く汚染されておらず、マダニ、トンボ、トビケラなどの昆虫の幼虫が多く生息しています。

新しく発見されたこの2種は現在、中国南西部の広西チワン族自治区の南寧、百色、雲南省の文山などの地域にのみ分布している中国固有の種です。唐教授は、「これらの魚類にとって現在の最大の脅威は、生息地の減少である。そのため、川を開発し手を加える際には、その原生の状態を維持し、これらの希少種の生存のために避難所を設けるべきだ」と指摘しました。(提供/CRI)

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