アジア開発銀がアジア太平洋の成長見通しを上方修正、中国の見通しは維持

アジア開発銀行はアジア太平洋の成長見通しを上方修正しました。写真はフードデリバリーサービスの広告。

アジア開発銀行（ADB）が17日に発表した「アジア経済見通し（2024年7月版）」で、日本などを除くアジア太平洋地域の発展途上の46カ国・地域についての経済成長率見通しを月時点の4．9％から5．0％に上方修正しました。2025年の経済成長率見通しは4．9％に据え置きました。中国の経済成長率見通しに変更はなく、2024年は4．8％、2025年は4．5％としました。

同報告書によれば、中国ではサービス消費の持続的回復や輸出の拡大、工業活動の活性化が予想以上に進んだことから、2024年第1四半期（1～3月期）の経済成長は予想を上回り、前年同期比で5．3％の成長でした。しかし不動産市場は予想のように安定しておらず、5月の関連データは下落したとのことです。

報告書はまた、アジア太平洋地域の発展途上の国や地域のインフレ率はさらに低下する見込みとして、4月時点の予測の3．2％を2．9％に下方修正し、2025年は3．0％に据え置きました。（提供/CRI）