中国がLPRを引き下げ、その影響は?―中国メディア
Record China / 2024年7月24日 12時30分
![中国がLPRを引き下げ、その影響は?―中国メディア](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/recordchina/recordchina_RC_937542_0-small.jpg)
中国の最新の金融市場の最優遇貸出金利は、1年物が3.35%、5年物以上が3.85%だった。資料写真。
22日に発表された中国の最新の金融市場の最優遇貸出金利(LPR)は、1年物が3.35%、5年物以上が3.85%だった。これは1年物と5年物がいずれも10ベーシスポイント引き下げられたことを意味する。
中国民生銀行の温彬(ウェン・ビン)チーフエコノミストは、「期間7日のリバースレポ金利が引き下げられ、中期貸出ファシリティ(MLF)の金利が安定を維持する中で、7月のLPRが10ベーシスポイント引き下げられたのは、複数の要因があるとみられる。原因には資金需要の低下、金利の引き下げによるバランスの取れた適度な資金量拡大の必要性、またストックの貸出金利の引き下げ、ローンの早期返済圧力の緩和、個人の信用状況の安定などがある」と述べた。
仲量聯行中華圏チーフエコノミスト兼研究部ディレクターの龐溟(パン・ミン)氏は、「これまでの不動産政策を最適化・調整した包括的措置が相次いで打ち出されたことを受け、最新のデータによれば6月には不動産関連の複数の主要指標が改善し、不動産市場の活性度が上昇したが、市場は引き続き調整局面にある」との見方を示した。
また龐氏は、「この背景の中で、5年物以上LPRを引き下げたことは、各級政府が現地の実際の状況に合わせ、段階的に、秩序よく、柔軟に、差別化された適切な政策ツールを選択し、政策措置を適切なタイミングで最適化・調整し、不動産市場の安定的な運営を促進し、個人の合理的な住宅購入ニーズをよりよく満たすよう引き続き誘導・奨励するのに役立つ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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