中国の科学者、稲の重要遺伝子ネットワークを解明―中国メディア
Record China / 2024年7月25日 16時30分
上海師範大学生命科学院の黄学輝教授のチームが世界で初めて、稲の重要遺伝子ネットワークを解明した。
22日に明らかになったところによると、上海師範大学生命科学院の黄学輝(ホアン・シュエフイ)教授のチームが世界で初めて、稲の重要遺伝子ネットワークを解明した。これは稲の収量と質を高めるための遺伝子ネットワーク情報を提供する見込みだ。これに関連する研究成果はこのほど、国際的学術誌「サイエンス」に掲載された。科技日報が伝えた。
各種の複雑な農業形質を決める遺伝子、遺伝子の効率的な解析、遺伝子間の関係性は、稲などの作物の遺伝研究の基本的な問題となってきた。また、稲スマート化育種を実現するための重要な理論的基礎でもある。黄氏のチームは8年間の研究で、研究に必要な大規模実験材料を開発し、ゲノムと表現型の測定を行った。詳細で革新的な分析方法を見つけ、ビッグデータに隠された重要遺伝子及び遺伝学的法則を発掘した。
黄氏は「世界各地の稲と中国の主要栽培稲品種の交配を行い、大きく異なる表現型を持つ1万8000点のハイブリッド稲を作り出した。これらの表現型から、ミクロな遺伝子とマクロな形質の間の関係を明らかにした。実験の材料と方法のイノベーションにより、稲の高収量、高品質、多耐性に貴重な遺伝子と材料を提供した」と説明した。
同研究は各種の稲の育種形質について1207の遺伝子座を鑑定し、一つの形質で平均27.5の遺伝子座を検出できた。研究者はこれを踏まえた上で、稲遺伝子の遺伝相互作用ネットワークを体系的に解析し、遺伝子マッピングの効率と分解能を大幅に高め、稲の育種形質の形成に対する理解を深めた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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