新海誠監督の「言の葉の庭」が台湾で再上映へ!「あの雨の描写は神」と期待の声
Record China / 2024年7月26日 20時0分
23日、台湾のポータルサイト・巴哈姆特に、新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」が台湾で再上映されることを紹介する記事が掲載された。写真は新海誠監督。
2024年7月23日、台湾のポータルサイト・巴哈姆特に、新海誠監督のアニメ映画「言の葉の庭」が台湾で再上映されることを紹介する記事が掲載された。
同作品は現代の東京を舞台したラブストーリー。15歳の高校生・タカオ(秋月孝雄)と27歳の女性・ユキノ(雪野百香里)が年齢差を超えた感情を育んでいく様子を描く。台湾の映画配給会社・車庫娯楽がこのほど、8月9日からの再上映を発表した。
記事はまず、「『言の葉の庭』は全編を通じて2人の心の距離を表現する『雨』がテーマになっている。新海監督は『雨宿りの話にしたかったんです。お互いのことを知らない男女が偶然出会い、雨宿りをするところから広がっていく話にしようと思いました』と語っている。興味深いことに、映画には小雨、雷雨、豪雨などさまざまな雨が登場し、雨のアニメーションを通じて2人の心の変化が描かれている。特に、タカオが明るい雨の中でユキノの足に触れるシーンは、見る者の心をときめかせる」と評した。
また、このシーンについて新海監督が「貴重で美しいことが、2人の間に行われているということを見せるように天気雨にしているんです。それはまるで天からの祝福が降ってきているように。このシーンはいわば、告白シーンであり、名前も知らない男女の、体的な交わりに近いシーンだと思うんです。濡れ場でもあり、尊い感情の交わりでもあるというか(笑)。清潔さとエロティシズムが同居する、大事なシーンになりました」と語ったことを紹介した。
そして、2人の年齢差の設定については「年の差というのは、現実社会だとそのまま社会的ポジションの差に当たるわけです。15歳の少年であれば当然学生だし、27歳の女性であれば、彼女なりのポジションがある。人と人との交わりというのは、『この人が好きだ』という感情の部分もあるけれど、完全に社会的地位から逃れることもできないものですよね。現実はそういうことの絡み合いです。ですから、年齢差があることで、ピュアなもの、そして社会的に縛られたものを同時に描けるのではないかと。僕たちの社会のなかでの、リアルな人間関係が描けたと思っています」と述べたことも紹介した。
同作品が再上映されるとのニュースに台湾のネットユーザーは、「あの雨の描写は神」「やっと大スクリーンで見られる」「この作品は本当に面白くて音楽も素晴らしい」「この作品は後からじわじわと心に残る。とても優れた作品なので、ぜひ映画館で応援したい」「この映画は非常に繊細な映像と感情の表現があり、個人的には花澤香菜(ヒロインを演じる声優)の最高の代表作の1つだと思う」などとコメントしている。(翻訳・編集/岩田)
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