中国の水素エネルギーの規模は安定、産業の集積効果の傾向が顕著―中国メディア

中国国家エネルギー局科学技術司が「中国水素エネルギー発展報告書（2023）」を発表した。

25日に明らかになったところによると、中国水素エネルギー連盟2024水素エネルギー専精特新（専門化・精密化・特徴化・新規性）起業コンテスト決勝戦並びに水素エネルギー専精特新産業大会で、国家エネルギー局科学技術司が「中国水素エネルギー発展報告書（2023）」を発表した。同報告書は中国内外の技術と産業発展に焦点を当て、2023年の水素エネルギー産業発展の現状を体系的に整理した上、中国の2024年の水素エネルギー産業発展を展望した。科技日報が伝えた。

同報告書は、23年の中国の水素エネルギー産業は安定を保ちつつ成長を進め、イノベーション主導型の発展を堅持し、水素エネルギーイノベーション体制の建設を加速させ、産業発展の基礎的な制度体制を持続的に改善し、クリーン・低炭素、安全で効率的なエネルギー体制の構築のための積極的な貢献を行った。世界の水素エネルギー発展の面では、水素エネルギー産業発展戦略が持続的に更新されており、水素エネルギーの生産量が増加傾向を維持し、水素エネルギー国際貿易の展開が加速し、国際的な水素エネルギー価格が持続的に低下し、多様化したシーンの試行事業の実施及び重要中核設備の世代交代が加速。中国の水素エネルギー発展の面では、各地は水素エネルギー指導政策を次々と発表し、水素エネルギーの需給規模が安定を保ち、国際協力モデルの模索が加速し、クリーン供給体制が徐々に整備され、多元的な応用のイノベーション発展が加速し、中国独自の研究開発水準が大幅に上がったとした。

同報告書によると、中国の水素エネルギーの全体規模は安定を保ち、産業の集積効果の傾向が顕著だ。23年末までの中国全土の水素生産能力は年間4900万トン以上、生産量は3500万トンを超え、前年比でいずれも約2．3％増。主に合成アンモニア、メタノール、精製などの工業プロセスの中間原料となっている。石炭による水素製造、天然ガスによる水素製造、工業副産物による水素製造は依然として中国の水素供給の主な供給源だ。水電解による水素製造が安定的に発展し、生産能力は年間45万トン、生産量は約30万トン。

同報告書によると、24年の中国水素エネルギー産業は政策によるけん引を強化し、産業の健全で秩序ある発展を推進する必要がある。基礎研究を強化し、重要中核技術水準を高める。実証と普及を促進し、多元化と産業化を秩序正しく推進する。協力と交流を強化し、産業チェーンの質の高い発展にエンパワーメントし、エネルギー分野の新たな質の生産力を徐々に構築し、エネルギー構造のトランスフォーメーションにおける水素エネルギーの積極的な役割を果たすのを推進する。（提供/人民網日本語版・編集/YF）