元体操男子中国代表がおわび、試合途中に中国の勝利を祝う投稿、その後日本に逆転される

元体操男子中国代表で五輪金メダリストの陳一氷氏は30日、自身のウェイボーを更新し、パリ五輪体操男子団体総合の試合途中に中国の勝利を祝う投稿をしたことについておわびした。

元体操男子中国代表で五輪金メダリストの陳一氷（チェン・イービン）氏（39）は30日、自身の微博（ウェイボー）を更新し、パリ五輪体操男子団体総合の試合途中にウェイボーに中国の勝利を祝う投稿をしたことについて「（日本に）大きな差をつけていたのでこうなる（逆転される）とは思ってもいなかった」「結果が出る最後の瞬間まで待たずに早まって言ってしまった」などとし、「ごめんなさい」とおわびした。

29日に行われた体操男子団体総合決勝で優勝候補筆頭の中国は日本に大逆転を許し、銀メダルに終わった。

決勝には8チームが出場。6種目にそれぞれ3人ずつ出場し、合計得点で争われた。日本とライバルの中国は同じグループで演技を行った。

日本は1種目目の床でリードするも2種目目のあん馬で橋本大輝が落下するなどし、中国に逆転を許す。3種目目のつり輪は中国が得意とする種目。日本は3人全員が安定した演技を見せたが、中国がそれを上回る高得点を出し3．133点の大きな差を付けられる。日本はこの時点で5位に後退した。

4種目目の跳馬では橋本と杉野正尭が高難度の技を決め、4位に浮上。5種目目の平行棒でも日本は3人が安定した演技で14点台後半を出し、ウクライナと米国を抜いて2位に上がる。トップの中国とはこの時点で3．267点の差。

最終種目の鉄棒で、中国の蘇煒徳（スー・ウェイダー）が2度落下するまさかのミスで11．600点にとどまる。日本は最後の橋本が14．566点を出し中国を逆転。その後、中国は張博恒（ジャン・ボーヘン）が14．733点をマークしたものの日本に届かず。日本はトータル259．594点で中国（259．062点）を上回り、金メダルを獲得した。

中国メディアによると、陳氏は団体総合決勝の試合途中に「中国体操男子チームの12年ぶり五輪No．1返り咲きを前もって祝う」などとウェイボーに投稿していた。

陳氏は、2008年北京五輪の団体総合とつり輪、12年ロンドン五輪の団体総合で計3個の金メダルを獲得している。（翻訳・編集/柳川）