BYDが高価格帯モデルを100万円値下げ、自動車の価格競争はどこまで続く？―中国メディア

広州汽車集団の党委員会書記を務める曽慶洪（ズン・チンホン）会長は「国内自動車市場の不条理な内部競争は度が過ぎている。価格競争が過ぎれば金銭的な利益が生まれない。稼ぎがなければ、企業をどうやって経営し、どうやって納税するのか。もう少し理性的な価格競争に回帰した方がいい」と回答した。

長安汽車の朱華栄（ジュウ・ホアロン）会長は「内部競争は良貨が悪貨を駆逐する正常な過程だ。良性の競争に回帰する最良の方式だ」と述べた。吉利汽車集団（Geely）の李書福（リー・シュウフー）会長は「終わりのない内部競争や単純かつ粗暴な価格競争の先に待っているのは、製造工程の手抜きや偽装、偽造など秩序なき競争だ。自動車業界について言うなら、ルールにのっとった健全な競争こそ、品質と生産の高水準な発展を維持できる」と述べた。

奇瑞汽車（Chery）の李学用（リー・シュエヨン）副総経理は「中国ブランドの発展の速さを考えると、価格競争はやむを得ない所がある。価格競争を避けるのは不可能だ。消費者が手の届く価格帯で、いかに価値を生み出すかに正解がある。激しい内部競争がもたらす価格競争は、別の角度から見れば中国ブランドの掘り起こしを助け、技術の進歩やコスト面の優勢を実現することができる。価格競争は、将来的な利益のための長期的な視点重視の理解と堅持の現れでもあり、国内外の市場でも競争できる能力を試すものでもある。将来の発展に着目すれば、国際的な自動車企業を生み出すためには必須だ」と述べた。（翻訳・編集/原邦之）