1-6月に訪中外国人500万人超がモバイル決済を利用、決済の利便性が向上

訪中外国人の決済の利便性が大きく向上しており、上半期には500万人を超える外国人が中国でモバイル決済を利用し、前年同期の4倍増になった。

中国人民銀行（中央銀行）が26日に明らかにしたところによると、訪中外国人の決済の利便性が大きく向上しており、上半期（1-6月）には500万人を超える外国人が中国でモバイル決済を利用し、前年同期の4倍増になった。

人民銀行決済決算司によると、訪中外国人のモバイル決済の受容度が大幅に上昇しており、外国人が海外の携帯電話番号を利用して支付宝（アリペイ）または微信支付（WeChatペイ）に登録し、海外発行のクレジットカードなどとひも付けて決済することが可能になった。2024年上半期には外国人500万人以上がモバイル決済を利用し、取引件数は9000万件、取引金額は140億元（約2940億円）を超え、いずれも前年同期より7倍増となった。海外発行のクレジットカードの利用がさらに便利になった。重点商業施設では海外発行カードの受け入れカバー率が大幅に向上している。24年6月には、海外発行カードによる決済は161万件、決済金額は29億元（約609億円）となり、同年2月に比べてほぼ2倍に増えた。

同司の厳芳（イエン・ファン）司長は、「現金利用の環境は引き続き最適化されており、訪中外国人と高齢者は全国に6万7000カ所ある銀行の営業所、4200カ所ある外貨両替施設、30万台あるATMを利用して人民元への両替がスムーズに行える」と説明した。

国家外貨管理局によると、現在、中国の主要国際空港、四つ星以上のホテル、重要な観光名所、観光リゾート、娯楽・レクリエーション地区はほぼ外貨両替サービスを完全にカバーしている。

同局経常項目管理司の張玉青（ジャン・ユーチン）副司長は、「外国人が中国国内のオンラインプラットフォームで買い物したり消費したりする場合に向けて外貨建て決済サービスを提供し、銀行が電子マネーカードなどの革新的な業務を規範的に展開するよう指導し、訪中外国人向け決済サービスのチャンネルをさらに拡充する」と述べた。（提供/人民網日本語版・編集/KS）