力強い輸出、上半期の対外貿易が「予想を上回る成長」を達成―中国

民間企業、外資系企業、国有企業の輸出入がいずれも成長した。上半期は民間企業の輸出入額が同11．2％増の11兆6400億元（約250兆2600億円）、中国の対外貿易総額に占める割合が同2．5ポイント上昇の55％となり、中国最大の対外貿易主体としての地位を維持し続けている。

江西省上饒市にある艾芬達暖通科技は家庭用暖房・ホームインテリア製品を専門に手がける民間企業で、製品は60以上の国と地域で販売され、欧州に毎年、製品約130万セットを輸出し、欧州市場で約50％のシェアを占めている。同社の関係責任者の王勇（ワン・ヨン）氏は、「今年上半期、当社はタオルハンガーやバルブなどの製品約3億3000万元（約70億9500億円）分を輸出し、前年同期に比べて30％以上成長した。中核技術を確立して初めて、競争上の優位性を維持することができる。2023年末現在、当社は70件以上の発明特許を含む700件以上の国内認可特許を取得している」と説明した。

経済貿易協力を強化

今年に入ってから、中国・エクアドル自由貿易協定（FTA）が正式に発効し、中国・ASEANのFTA3．0第6回交渉が進展した。6月には地域的な包括的経済連携（RCEP）協定が全面発効から1周年を迎え、ASEANと中国の経済貿易協力・連携がますます緊密になった。中国の経済貿易の「友情の輪」はますます広がりを見せている。

上半期には、ASEANが中国にとって1番目の貿易パートナーとなり、中国・ASEAN間の貿易額は同10．5％増の3兆3600億元（約72兆2400億円）に達し、中国の対外貿易総額の15．9％を占めた。中国と「一帯一路」共同建設国との輸出入額は同7．2％増の10兆300億元（約215兆6450億円）だった。

中国経済の力強い強靱性と対外貿易の活力が持続的に発揮されていることに基づき、今年下半期の中国の対外貿易は安定した成長傾向を維持するとみられ、「質の向上・量の安定」という年間の発展目標の達成には着実な下支えが備わっている。（提供/人民網日本語版・編集/KS）