中国酷暑 浙江省など広い地域で最高気温が40度超え、地表温度72.3度の記録も
Record China / 2024年8月4日 11時0分
2日には上海および浙江省の広い範囲と新疆ウイグル自治区の一部で最高気温がセ氏40度を超えた。浙江省杭州市蕭山区では地表温度が観測史上最高の72.3度に達した。水遊びの名所の杭州市九溪は渇水状態だ。
日本でも猛暑が続いているが、中国大陸はそれ以上の「酷暑」に見舞われている地域が多い。中国中央気象台の発表によると、2日には上海市および浙江省の広い範囲と新疆ウイグル自治区の一部で最高気温がセ氏40度を超えた。浙江省杭州市蕭山区では地表温度が観測史上最高の72.3度に達した。
浙江省では2日、極端な高温を示す赤色警報が続々と出された。浙江省気象台によると、午後4時までの段階で全省各地で気温が40度を超えた。最高気温は諸曁市で41.5度で、島しょ部の舟山市普陀区はで37.6度、温州市で39.6度など、いずれも8月上旬の最高気温記録を更新した。
杭州の最高気温は40.9度で、今年の最高記録だった。中国気象網によれば、午後3時41分までに浙江省の余姚市、杭州市蕭山区山、同市臨安区などでは地表温度が70度を超え、歴史的な珍しい記録となった。うち臨安区では地表温度が72.3度に達し、1990年7月27日の71.1度の記録が更新された。また、杭州市中心部の午後9時15分時点の気温が36.5度などと、日没後も高温が続いた。
中央気象台による3日の予想では、安徽省の中南部、江蘇省の中南部、上海市、浙江、福建省の大部分、江西省の大部分、湖南省の北東部、湖北省の南東部、新疆ウイグル自治区の一部地域では最高気温が37〜39度に達し、浙江省の大部分、安徽省の南東部、江蘇省南部、上海市の一部地域では40度以上になる見込みだ。
現在は夏休みの旅行シーズンで、水遊びなどのできる景勝地を訪れる観光客も多い。杭州九溪景区もそんな観光地の一つだが、気温があまりにも高いために「耐えられない」とこぼす観光客もいる。しかも川の水量が減って、大きな石がむき出しになっており、水は足首をひたす程度の深さしかない。水遊びには不向きな状態ということで、8月に入った時点ですでに近隣の民宿などの売り上げに影響が出る状態だったという。
上海市でも気温の高い状態が続いている。市内の多くの場所で2日午前8時には35度前後に達した。その後、市内各地で最高気温が40度に達した。この日には市内の繁華街の徐家汇でも最高気温が40度を超えた。徐家汇の気温が40度を超えたのは152年の観測史上で22回目だった。
上海市気象局の関係者は、「上海では平年ならば、(1日の最高気温が35度を超える)高温日の数は20日ですが、今年は高温日が続いて“コンプリート”状態です。今後10日間の天気予報から判断すれば、高温日の数は歴史的なトップ10に入る可能性があります」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人)
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