＜競泳＞中国・孫楊の世界記録が米国選手に破られる、中国ネット「人類には不可能」と皮肉

5日、パリ五輪競泳男子1500メートル自由形で、米国選手が中国の孫楊（スン・ヤン）が持っていた世界記録を破って金メダルを獲得したことが中国のSNS微博で注目を集めた。

2024年8月5日、パリ五輪競泳男子1500メートル自由形で、米国選手が中国の孫楊（スン・ヤン）が持っていた世界記録を破って金メダルを獲得したことが中国のSNS・微博（ウェイボー）で注目を集めた。

中国のスポーツメディア・咪咕体育の微博アカウントは5日、同種目で米国のロバート・フィンケが14分30秒67の世界新記録をマークして優勝したことを紹介。これまでの世界記録は、孫が2012年のロンドン五輪で出した14分31秒02だったことを伝えた。

孫楊

この件について、中国のネットユーザーは「ずっとフィンケより世界記録のペースを示すラインがリードしていたのに最後の一瞬で逆転したのは悲しい」「孫楊が苦しんで手に入れて12年間守った世界記録をまた米国人に奪われるなんて……。でも、孫楊が永遠に長距離自由形の王であることは疑う余地がない」など、中国競泳界のヒーローの世界記録が欧米勢に塗り替えられたことに対する悔しさをにじませるコメントを残している。

また、先日男子100メートル自由形で中国の潘展楽（パン・ジャンラー）が世界新記録をマークした際に「人間では不可能」など薬物使用を疑う声が噴出したこと、パリ五輪前から中国代表選手をめぐるドーピング検査問題が取り沙汰されていることから、「（フィンケの記録は）絶対に問題がある。間違いなく薬を使っている。人類には不可能だ」「中国代表選手は数百回も尿検査をさせられてもまだ新記録を出すと疑われるのに…」「あれだけ顔が赤くなるというのは、きっと薬を使っている」との主張も目立った。（翻訳・編集/川尻）