新職業の酒類配合設計師、酒造メーカーで重要な人材に―中国

酒類配合設計師は中国人的資源・社会保障部が2021年に発表した新職業の一つだ。

酒類配合設計師は中国人的資源・社会保障部が2021年に発表した新職業の一つで、この職業に従事する人は酒類の配合に関連する品質基準および新製品の開発に必要な技術的条件を習得している必要があり、感覚器官を駆使して原酒と副原料の醸造アルコールの配合の特徴を鑑定評価、分析、総合評価し、酒類の配合プランを提起し、酒の醸造が効果を上げるよう保証しなければならない。酒造メーカーにとって重要な職種だ。

王応招（ワン・インジャオ）さん（38）は酒類配合設計師で、中国食品工業協会に任命された白酒（蒸留酒）国家審査員でもある。出身地の貴州省仁懷市は茅台酒（マオタイ）の故郷と「醤香」という香りのタイプの白酒の発祥の地として知られ、「中国酒の都」と呼ばれている。そのため、王さんは伝統的な酒文化に対して独特の理解を持っている。

2011年に貴州民族大学を卒業し、同省の酒造メーカーの貴州珍酒廠で酒類配合センターで働くようになった。日々、酒類の評価を行い、配合を繰り返す中で、王さんは三級唎酒師から省の審査員に昇進し、ついには白酒国家審査員に成長した。現在は酒類配合に従事するだけでなく、同センターの若い人たちに酒類配合の技術を伝えている。

王さんは「酒造りの仕事への情熱が自分のこれまでの自分を支えてきた最大の原動力。私が探し求めているのはおいしいお酒だけではなく、自分自身の素晴らしい人生の味わいだ」と話す。（提供/人民網日本語版・編集/KS）