新職業の民泊施設バトラー「大自然の中で自分の価値を高める仕事」―中国
Record China / 2024年8月8日 10時30分
中国人的資源・社会保障部が2022年6月に発表した18の新職業には「民泊施設バトラー」も含まれていた。
1995年に河南省で生まれた女性・孟金錦(モン・ジンジン)さんは2017年、ある高等教育機関の芸術系学科を卒業後、浙江省湖州市の莫干山にある民泊施設・芝麻谷のバトラーとして働くようになった。新華社が伝えた。
莫干山鎮では2007年に外国人が経営する初の民泊施設がオープンして以来、民泊施設産業が急速に発展。登録済みの民泊施設はすでに800軒以上に達し、年間延べ100万人以上の宿泊客が利用して、中国における質の高い民泊施設クラスター発展のモデルケースとベンチマークになっている。
ホテルの場合、それぞれのスタッフの役割がはっきりと分かれているのに対して、民泊施設のバトラーは、宿泊前の交渉から、宿泊客が旅行プランを決める際のサポート、トラブルや問題が生じた際には随時対応するなど、さまざまな仕事をこなさなければならない。孟さんは、「私たちは客と尊重し合い、旅や夢、時には中国の伝統など、いろいろなことについて語り合う。旅を終えて帰っていった後も友達として付き合いが続く宿泊客も少なくない」と話す。
中国人的資源・社会保障部が2022年6月に発表した18の新職業には「民泊施設バトラー」も含まれていた。発表当日、孟さんは母親に電話して、そのうれしいニュースを伝えたという。「両親は私が民泊施設バトラーになったことを理解してくれなかった。でもここ数年は、両親の認識にも少しずつ変化が生じ始めた。私が大自然に囲まれた場所で、人々から敬意を示されるような仕事をしているのを目にし、両親も私の進歩と喜びを他の人に話すようになった」と話す。
浙江省湖州市徳清県は2023年、中国初の民泊施設サービス認証標準「農村民泊施設サービス認証の要求」の実施を始め、資格試験合格者に、浙江省で第一陣となる「民泊施設バトラー」の資格証明書を発行した。孟さんはその資格証明書を手にした第一陣のバトラーの一人だ。「芝麻谷」は今後、孟さんに中国全土の支店数軒のイベント企画や管理を任せるなど、さらに大きな活躍の場を提供することを計画をしているという。
「これは私を認めてもらっているということ」と喜ぶ孟さんは、「ここ数年を振り返ると、自分や他の人のために価値を作り出すという選択をして本当に良かったと思う」と充実感を漂わせた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
そばの「花の海」畑が生んだ生態産業チェーン―陝西省西安市
Record China / 2024年9月24日 22時30分
-
着々と進む中国の「トイレ革命」、下水処理能力など劣る農村部でも―国営メディア
Record China / 2024年9月22日 10時0分
-
「世界のスーパー」義烏市、英語の学習が注目―中国
Record China / 2024年9月18日 11時50分
-
なぜ「日本語が話せない」在日中国人が急増しているのか…国内にじわじわ広がる「巨大中国経済圏」の実態
プレジデントオンライン / 2024年9月16日 9時15分
-
伝統を重んじているので世界でも12軒しかない…日本国内で「一生に一度は泊まるべきホテル・旅館」5選
プレジデントオンライン / 2024年9月13日 16時15分
ランキング
-
1ローマ教皇、国際社会の「恥ずべき無力さ」批判 ガザ戦闘1年で
ロイター / 2024年10月8日 9時6分
-
2ヒズボラ指導者後継候補の死亡まだ確認できず=イスラエル政府報道官
ロイター / 2024年10月7日 23時11分
-
3プーチン大統領が72歳の誕生日、5千人の若者らで「おめでとう」人文字…個人崇拝強まる
読売新聞 / 2024年10月8日 9時51分
-
4災害対応で激しい批判合戦 トランプ氏「不法移民支援のため遅れた」ハリス氏「偽情報だ」
産経ニュース / 2024年10月8日 10時3分
-
5核実験で健康被害出たカザフスタン、原発建設の国民投票に7割賛成…石炭火力発電から転換か
読売新聞 / 2024年10月8日 10時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください