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日本人が魚を食べなくなったのは処理水放出と必ずしも関連性はない―華字メディア

Record China / 2024年8月21日 17時0分

日本人が魚を食べなくなったのは処理水放出と必ずしも関連性はない―華字メディア

20日、華字メディア・日本華僑報網は「魚好きで知られる日本人も魚を食べなくなった」と題する文章を掲載した。

2024年8月20日、華字メディア・日本華僑報網は「魚好きで知られる日本人も魚を食べなくなった」と題する文章を掲載した。

文章は和食の主役は魚であり、外国人の目には「日本人の食卓に魚がないのは不幸なこと」と映っているとする一方で、日本人の毎日の食事では魚の占める割合が少なくなり、日本人が魚から遠ざかりつつあるようだと伝えた。

そして、01年の日本人の魚介類の1人当たりの消費量が40.2キロだったのに対し、20年後の21年には23.2キロと半分近くまで減少したことを紹介。国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、今や中国の1人当たり魚介類消費量(廃棄食材を含む)が日本にほぼ匹敵する状況になっていると指摘した。

また、消費量減少の背景には漁獲量の激減もあるとし、日本の漁業生産量は1984年の1282万トンから2021年には3分の1にまで減少し、沖合漁業では主力のイワシの減少が著しいと紹介。海水温や海洋環境の変化に加え、10年以降は中国など近隣諸国で水産物の消費が拡大し、日本海域で盛んに漁業を行うようになったことが原因だと伝えた。

その上で、福島第一原子力発電所の処理水海洋放水によって海の魚の安全性に対する懸念が出ており、一見日本の魚介類消費量減少に拍車をかけているように思えるものの、海洋放出によって市民が毎日海産物から吸収することになる放射線量は自然放射線の100万分の1以下と魚の安全性に影響はないとし、「日本人が魚の摂取を控えるようになったのは、必ずしもこの件とは関連性がなく、単に調理が面倒だからという理由で魚を食べないという家庭が多いのだ」と説明。特に女性の社会進出が進んで台所に立つ時間が少なくなり、調理が面倒な魚は日常のおかずではなくなりつつあるのだと論じた。

文章は一方で、1960年には1人当たり1キロしかなかった日本の牛肉消費量は2000年に7.6キロに達するなど、1990年代の牛肉輸入自由化などの波もあって日本人はますます肉好きになっていると紹介。「日本人の肉好きが進むことにより、今後和食のテイストも変わってくるのではないだろうか」と結んでいる。(編集・翻訳/川尻)

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