職員が包丁持ち出し観光客を追い回す―山東省

20日、新京報は、山東省の観光地でチケット係の職員が包丁を持って観光客を追いかけ回す事件が発生したことを報じた。

2024年8月20日、中国メディアの新京報は、山東省の観光地でチケット係の職員が包丁を持って観光客を追いかけ回す事件が発生したことを報じた。

記事によると、あるネットユーザーが18日、同省煙台市長島県の九丈崖景区で職員が刃物を持って観光客を追いかけ回していたとする動画を掲載した。同景区を運営する長島旅遊集団に問い合わせたところ「17日に観光客と改札係がチケットをめぐって口論となった。一度景区内に入った観光客が戻ってきて改札係と口論を続け、その際にチケット係がキッチンから包丁を持ち出して観光客を追いかけ、その場にいた他の職員に取り押さえられた。双方の間に身体的な衝突はなく、負傷者もいない」との回答があったという。

ネット上で拡散した動画には、改札口付近で水色のシャツを着た男性が包丁のようなものを持って何かを叫びながら暴れており、別の男性が背後から胴体に手を回して押さえる様子が映っていた。

その後、公安機関が介入して調査を行うとともに両者をなだめ、両者はすでに和解したという。運営会社は規定に基づき、包丁を持ち出したチケット係を解雇したという。

この件について、中国のネットユーザーは「刃物を持ち出すなんて情緒不安定すぎる」「客人に優しかった山東省が、客を脅す山東省に変わってしまった」「九丈崖はちょっと行くのに大変ではあるけどいい所だっただけに……」「衝動的な怒りで仕事を失ってしまった」「刃物を振り回しておきながら両者が和解って本当かよ」「冷静にならなきゃね」といった感想が寄せられている。（編集・翻訳/川尻）